Caste and Dalit Movements in Golobalized, Neoliberal and Hindu India
Project/Area Number |
20K20059
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
|
Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
鈴木 真弥 大東文化大学, 国際関係学部, 准教授 (30725180)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 南アジア / インド / カースト / ダリト / ダリト運動 / グローバル化 / 新自由主義 / ヒンドゥーナショナリズム |
Outline of Research at the Start |
本研究がめざすのは、グローバル化、新自由主義的価値観、そしてヒンドゥー・ナショナリズムの影響が指摘される変動期インドのカーストとダリト運動の特徴を分析し、それらの展開とメカニズムを解明することである。北インドをおもな調査拠点としつつ、南アジア系移民を多く抱えるイギリスの動向にも着目することで、イギリス国内の運動で協働も観察される複数のダリトコミュニティの事例についても比較検討を行う。「新自由主義、ヒンドゥー・ナショナリズム、そして同時進行しているグローバル化の複合的な影響により、カーストとダリト運動は、1990年代以前と比較してどのように変容しているのか」が本研究の中心的な問いである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の研究活動は、以下の通りである。 引き続き、①国内大学・研究所図書館での資料収集と各主題についての分析を進めた。2022年度夏頃から海外渡航の制限が緩和されてきた状況を受けて、これまで過去2年間に中止していた②海外調査(インド)を再開することができた。③は、主題AとDに関する研究報告(タイトル「北インドのatrocity事件にみるカースト対立と抗議のかたち」、大東文化大学東洋研究所 2022年度第1回研究会、2022年10月8日)を行い、参加者から有益なフィードバックを受けることができた。④の研究成果として、現在は昨年度の国際学会、European Conference on South Asian Studies(ECSAS)で報告した内容に基づいた英語論文を投稿し、現在査読結果を待つ状況である。また単著の刊行に向けて執筆を進めている。 加えて、一般向けに申請者のテーマを解説する試みとして、現代インドのカーストに関する章を執筆し、刊行された(「第4章 関係性に埋め込まれたカースト」、小磯千尋・小松久恵編『インド文化読本』丸善出版、2022年11月:48-61)。 ②の現地調査に関しては、まず9月上旬に1週間ほど、デリーで現地調査を行った。短期間であったため、2020-21年度の期間に起きた暴力事件とその再調査を要求する公益訴訟活動に関する聞き取り調査を実施した。さらに3月上旬から下旬にかけて、現地調査(デリー、アムリトサル、プネー、ムンバイ)を行った。デリーでは暴力事件の再調査に関する公益訴訟活動のフォローアップを行った。そのほかの地域では、ダリト運動の関係者や研究者と面会し、主題Cに関わるアムリトサルの新しい寺院建設の動向、ムンバイでは自治体清掃職員の生活調査、およびダリト運動の状況について聞き取り調査を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外渡航の制限が緩和されたため、インド調査を再開することができた。国内では、引き続き資料収集と分析を行うことができた。しかし、主題Cに関するダリト運動のグローバル化については、イギリスの現地調査がウクライナ戦争による航空券および滞在費の高騰で実施が困難であることから、当初予定していたインタビュー調査を実施できていない。
|
Strategy for Future Research Activity |
最初の2年間の海外渡航が中止となったため、残りの2年間で予定していたすべての調査を行うことは難しい。インド調査を再開することはできたが、イギリス調査はウクライナ戦争の影響を受けて、航空券および滞在費が非常に高額となっており、予算の中で予定していた回数を渡航することはほぼ不可能である。こうした状況を踏まえて、インドを中心にした調査計画を検討し直す必要があると考える。同時に、国内では引き続き資料収集と分析を行う。
|
Report
(3 results)
Research Products
(9 results)