Project/Area Number |
20K20147
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90030:Cognitive science-related
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
上田 祥代 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50771911)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 身体性 / 自他融合 / 身体近傍空間 / 三人称視点 / 視点取得 / 空間知覚 / 身体認識 / 自己 / 視点 / 行為主体感 |
Outline of Research at the Start |
認知心理学やバーチャルリアリティ(VR)、ロボティクスの分野で、人が物理的な身体の制約を超えて、自分の身体の認識や機能を拡張することのできる身体拡張の研究が進展している。拡張身体を通じてアクションを起こす際、外界に対するクロスモーダルな空間注意分布を明らかにすることは、スムーズな行動を実現するために重要である。本研究では、自己意識と結びつきの強い「視点」と、拡張身体の位置が矛盾する三人称視点での全身錯覚に着目し、通常、自己身体中心座標を中心とした空間的注意が、拡張身体中心の空間座標系へと変化するのか、どのような影響を受けるのかを、意識的・無意識的レベル両方の指標を用いて明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
認知心理学、および、バーチャルリアリティ(VR)やロボティクスの分野で、人が物理的な身体の制約を超えて、自分の身体の認識や機能を拡張することのできる身体拡張の研究が進展している。本研究では,拡張身体を通じてアクションを行う我々の認知がどのように変化するのかについて検討を行う。特に、「三人称視点で観察する全身のバーチャル身体に対する身体拡張」に着目し,通常は自己身体中心座標に基づく空間知覚が、拡張身体を中心とした空間知覚へと変化する可能性について基礎心理学的観点から検討を行うことを目的とする。令和5年度は、VR上での他者とのコミュニケーションにおいて、アバターを介した社会的なインタラクションが個人の身体近傍空間に与える影響を明らかにするため、自分と運動同期する他者アバターを用いて、VR上の他者アバターに対する身体近傍空間のリマッピングについて検討した。実験の結果から、運動同期するアバターの動作の違いによるPPSのリマッピングに及ぼす影響が異なることは確認できなかったが、他者アバターと対面することによって、無生物の物体と対面する場合と比較して、PPSのリマッピングはより生じやすくなる可能性が示された。ただし、PPSを測定するための手法に関し、時間的期待効果の影響が大きいことが示されたため、より適切な多感覚刺激の提示方法を検討していく必要がある。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、アバターとの対面状況における身体近傍空間の変化を検討したが、現実場面でのPPS測定手法を本実験のVR環境での実験に応用したことで、手法自体の妥当性を再検討する必要があることが示された。また、年度後半は体調不良により、実験や成果発表がやや遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は,クロスモーダル錯覚を用いた拡張身体基点の空間知覚の検討などについて進めていく予定である。
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