Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、非増殖性のHSV-1ベクターに細胞外輸送小胞を形成する遺伝子および輸送遺伝子を搭載することで、HSV-1ベクターを取り込んだ細胞から輸送物質を含んだナノバイオマシン(細胞外輸送小胞)を分泌させ、周囲の細胞に伝播させる技術を確立する。さらに HSV-1ベクターの細胞標的化技術を利用することで、血中投与から脳内の細胞へ任意の物質輸送を可能にすることを目的とする。本研究で用いる“ナノバイオマシンシステム”は輸送物質の効果を感染細胞周辺で安全に増幅可能であり、他組織への疾患にも応用可能であると考えられる。本研究は効果的な非侵襲治療の開発に貢献する研究であると考える。