Project/Area Number |
20K20260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Nihon institute of Medical Science |
Principal Investigator |
中村 壮大 日本医療科学大学, 保健医療学部, 助教 (10639347)
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Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 体幹訓練機器Trunk Solution / 肩関節 / 加齢 / 肩関節疾患者 / 高齢者 / 脳血管疾患者 / 超音波診断 / トランクソリューション / 超音波画像 / 筋活動量 / 動作解析 |
Outline of Research at the Start |
・本研究は、若年健常者、脳血管疾患者、高齢者、肩関節疾患者に対し超音波診断層装置を用いて、肩関節周囲筋群の量的評価(筋厚)と亜脱臼の評価として肩峰下接触動態(以下、AHD)を測定する。併せて、表面筋電図を用いて質的評価(筋電図)である僧帽筋と三角筋の筋活動量を測定し、三次元動作分析装置にて挙上時における肩甲骨の三次元的な動きの変化を計測する。計測したデータを解析し、TSの使用の有無における各年代や疾患の有無および性差などを肩甲骨の三次元的な動きの変化、肩関節筋活動量、筋厚および肩峰接触動態を比較検討し、さらに挙上面の違いによる影響を明らかにすることで、予防医療の指針とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脳血管疾患者、高齢者、肩関節疾患者に対し良姿勢の構築と腹横筋などのインナーマッスルの活動も促す体幹訓練機器Trunk Solution(以下、TS)を使用することで、その効果を肩甲骨の三次元的な動きの変化と肩関節筋活動量、肩峰下接触動態にて評価し、臨床応用として治療だけでなく機能・構造不全の予防を目指すものである。 加齢に伴う影響としては、高齢者は肩関節に特異的な障害を有していなくても不良姿勢や柔軟性の低下のために肩関節外転に伴う肩甲骨の正常な動きが得られていない可能性がある。起立姿勢よりも前屈み姿勢では、上腕骨挙上における肩甲骨後傾や外旋の減少、肩甲骨挙上の増加が観察されることや、肩関節疾患者では、立位姿勢では頭部の位置が前方に突出していたことが報告されている。姿勢への治療方法としては、理学療法士により体幹や骨盤に対して徒手を用いて介助や誘導を行うことがあるが、体幹装具など姿勢を修正する機器を用いた肩関節への治療効果の検証は行われていない。 また脳血管疾患者において、亜脱臼などが原因となる麻痺側肩関節疼痛は出現頻度の高い二次障害であり、リハビリテーションの妨げとなる。肩関節の痛みは脳卒中後の2ヶ月以内に生じ、その原因の44%は肩関節亜脱臼によるものと報告されている。 本研究より、姿勢矯正を促すための体幹装具による治療方法は、肩関節における機能・構造不全を予防するためにも有用であると考えられ、加齢に伴う肩関節周囲炎や腱板断裂などの予防医療においてもその効果が期待できる。さらには、脳血管疾患者における亜脱臼の予防や疼痛の軽減に伴うQOL向上にも寄与する可能性がある。 現在までに、測定機器の操作方法の練習や、健常者を用いたプレ計測を行っている。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、円滑な研究活動を実施することが困難な状況が続いている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、円滑な研究活動を行うことが困難となっている。しかし、研究協力機関と情報を共有するなど、感染症が収まり次第、研究を実施できるよう準備をしている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、研究の達成度が遅れている。感染症が収まり次第、被験者を募集し、対応を実施する。また、得られたデータは早急に解析を行い、学会発表、論文投稿等の情報発信を積極的に行っていく。
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