Project/Area Number |
20K20270
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
|
Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
渡部 祥輝 東京工科大学, 医療保健学部, 講師 (30838107)
|
Project Period (FY) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
|
Keywords | ロッカーソール / 歩行 / 糖尿病足病変 / Toe clearance / 足底圧 |
Outline of Research at the Start |
糖尿病足病変は糖尿病の合併症の一つであり、重症化すると下肢切断に至るため、発症や再発予防は重要である。予防には靴型装具の一つであるロッカーソールが用いられるが、有効なデザインは実験室内など限られた環境で行われた結果にもとづいており、日常生活における歩行にどのような影響を与えるかは十分に検討されていない。本研究では、日常生活における歩行を測定できるシステムを開発し、日常生活内での歩行動態にもとづいて、効果的なロッカーソールデザインを提案する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、これまで計測したデータのまとめおよび、解析を行い、本研究に関連する学術集会および学術雑誌への投稿に向けた作業を継続して行った。 加えて、昨年度発表した「ロッカーソールの頂点位置の違いが歩行中のToe Clearanceに及ぼす影響」の研究内容に関して、再度検討を行い、追加の実験としてロッカーソールが歩行中のToe clearance(つま先と床との距離)の変動性に対する影響を調査した。Toe clearance(つま先と床との距離)の変動性は、近年高齢者における歩行中の転倒と関連するパラメータとして指摘されている。昨年度発表したデータを改めて検討した結果、ロッカーソールを着用することで、Toe Clearanceの変動性に影響する可能性が考えられたため、追加の検討を実施した。この研究では、ロッカーの頂点の位置(apex position)が足長の50%に位置するロッカーソールを着用した場合、歩行中の最小Toe Clearance、および、歩行の遊脚初期に生じるToe Clearanceの1回目のpeek値の変動性が増加するという結果が得られた。この結果はロッカーの頂点の位置(apex position)が足長の50%に位置するロッカーソール着用が転倒リスクを高める可能性を占めており、ロッカーソール着用の副作用を示す重要な結果でった。この研究結果は、令和5年度12月に関連する学術集会で発表を行っている。そこでのディスカッションなどで得られた意見を踏まえて、最終的に論文として発表していく予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度までの研究成果を踏まえ、追加の研究としてロッカーソールのデザインの違いが歩行中のToe Clearanceの変動性に与える影響に関する実験を行ったため、研究の成果をまとめる作業に遅れが生じているが、次年度でまとめていく。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、これまで測定したデータを整理し、ロッカーソールのデザインが歩行に及ぼす影響を多角的に検討し、その成果を発表する作業を中心に実施する。
|