Project/Area Number |
20K20511
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Pioneering)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 7:Economics, business administration, and related fields
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
齊藤 有希子 (梅野有希子) 早稲田大学, 政治経済学術院, 准教授 (50543815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 義明 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (70423043)
川口 大司 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (80346139)
足立 大輔 独立行政法人経済産業研究所, 研究グループ, 研究員(特任) (70961530)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥26,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000、Indirect Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2024: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2020: ¥8,580,000 (Direct Cost: ¥6,600,000、Indirect Cost: ¥1,980,000)
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Keywords | 高齢化 / 企業間ネットワーク / 新陳代謝 / 企業退出 / 地位経済 / 高齢化社会 / 地域経済 |
Outline of Research at the Start |
高齢化の進む中、企業の新陳代謝において自主的な退出が趨勢となった。倒産による退出が減ったことは、企業のセレクションにおいて、銀行の果たす役割が限定的であることを意味する。本研究は、自主的な退出における新たな企業のセレクションの仕組みを検討することを目的とする。企業活動は複雑な企業間ネットワークの上になりたっており、退出の連鎖を引き起こす。退出の連鎖は企業間ネットワークという地域の無形資産の崩壊、マクロの生産性の低下につながる。自主的な退出を代表者の交代および高齢化、企業間ネットワークの観点から実証的に明らかにし、理論モデルの構築、複数のシナリオにおける政策評価を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
高齢化の進む中、企業の新陳代謝において自主的な退出が趨勢となり、倒産による退出が減ったことは、企業のセレクションにおいて、銀行の果たす役割が限定的であることを意味する。本研究は、自主的な退出における企業のセレクションのメカニズムを企業間ネットワークにおける退出の連鎖、地理的なフリクションとともに明らかにすることを目的とする。 初年度に整備した実証分析のためのデータベースをもとに、企業の退出形態による、退出の連鎖の違いについて、特に東日本大震災における外生的なショックを用いることにより、因果関係の識別を試みたが、ショック後の政府介入により、退出率は低下することから、頑強な分析結果を得ることができず、ショックへの対応を生産の調整によるもの(intensive margin)と企業の退出によるもの(extensive margin)に分類し、動学的な性質の違いを比較することは困難となったが、企業間のネットワーク構築及び、その波及メカニズムについて、操作変数法などを用いることにより、因果関係の識別を試みた。Discussion Paperを執筆し、ワークショップで報告、学術誌へ投稿予定である。 また、高齢化社会におけるコロナ下での企業の対応についても分析した。企業の代表者の年齢が上昇する中、企業の退出パターンや企業の健全性が変化したのか、コロナ禍において、それらの関係性の変化について、そのメカニズムと共に分析を行い、Discussion Paperを執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
企業退出の波及の研究については、震災などの外生的なショックを用いた識別がうまくいかなかったが、地域の高齢化の状況などを操作変数として、分析を行った。企業の新陳代謝のメカニズムについて、コロナ禍での企業の行動変化を観測することにより、より深い理解につながった。
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Strategy for Future Research Activity |
識別戦略など、当初の計画から変更があったら、解決策を見出すことにより、分析成果を上げてきている。最終年度は、ワークショップで報告し、学会誌に投稿するなど、成果物の普及に注力する。
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