Project/Area Number |
20K20806
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Bunkyo University (2022-2023) University of Tsukuba (2020-2021) |
Principal Investigator |
甲斐 雄一郎 文教大学, 教育学部, 教授 (70169374)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 漢文 / 日中国語教育比較 / 論語指導 / 漢詩の鑑賞 / 漢文学習 / 日中比較国語教育研究 / 漢詩の教材化 / 論語の教材化 / 漢詩 / 中学校国語 / 鑑賞 / 日中漢文教育の比較研究 / 漢文学習の交流 / 東アジア / 古典教育 / 漢文教育の日中比較 |
Outline of Research at the Start |
漢詩や論語など中国の古典は、現在日本はもとより中国、台湾などにおいて教育課程に位置付けられている。本研究はこの点に着目し、それぞれの国や地域の中等教育における漢文、とくに論語の学習の成果を交流させることによって、漢文学習に対する学習者の学習動機を高めると同時に、自らの学習を相対化し、視野を広げる態度と方法の獲得を促すプログラムの創出を目的としている。 その成果によって、日本の児童生徒が漢文学習の意義を確認することとともに、国境をこえた同世代の児童生徒のものの見方や考え方について理解する機会を得ることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
漢詩や論語など中国の古典は、現在日本はもとより中国、台湾などにおいて教育課程に位置付けられている。本研究はこの点に着目し、とくに日本と中国の中等教育における漢文語の学習成果の交流を通して、漢文学習に対する学習者の学習動機を高めるとともに、自らの受け止めを相対化し、学習の意味を拡張する態度と方法を獲得させるプログラムの創出を目的としている。 この目的に即して2022年度までは漢詩と論語について、オンラインを通して日本と中国において以下の①~③について、両国の中学生の学習活動の交流の実現につとめた。 ①両国の中学生になじみのあるという観点から選定した論語の章句からそれぞれ一編を選び、それらをめぐる随筆文集を作成する。②両国の中学生に理解が可能であると想定される漢詩として選定したものからそれぞれ一編を選び、を朗唱(朗読)する活動。③両国の中学生に理解が可能であると想定される漢詩として選定したものからそれぞれ一編を選び、鑑賞文を作成する。 2023年度はこのようにして作成した冊子に基づき、中国・浙江省の中学生、また中学校教員、大学教員との交流を対面で図ることができた。 その結果、オンラインでは経験できなかった学習者たちの感想に直接触れることができ、それらを日本の中学生にも還元する機会を持つことができた。さらに漢詩や論語に関する鑑賞文や随筆について、実際に交流し、文集を作成する見込みをえることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の中心的資料は中国の大学や中学校との情報交換に基づくものであるため、これまでのオンライン中心のやりとりでは制約があった。ところが2023年は直接打合せが可能となり、また、中国の中学生との交流も実現したため、これからの見通しに具体的な筋道を与えられた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度を迎えるため、これまでの蓄積を冊子のかたちでまとめる。その内容は以下のものから構成されるはずである。 ①、論語をめぐる両国の中学生の随筆。 ②、漢詩をめぐる両国の中学生の鑑賞文。 ③、①・②をめぐる両国の中学生の感想文。 ④、③に基づく両国にとっての新たな教育内容の可能性。 なお、余裕があるならば、台湾の研究者にも呼びかけ、成果を拡大したい。
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