大学生による若者のゲートキーパー養成講座のプログラム開発とその実践
Project/Area Number |
20K20820
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
茅野 理恵 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (60754356)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 紀枝 長野県立大学, グローバルマネジメント学部, 教授 (50349172)
|
Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥5,070,000 (Direct Cost: ¥3,900,000、Indirect Cost: ¥1,170,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
|
Keywords | ゲートキーパー / 大学生 / ピア・サポート / 自殺予防 / プリベンション / ピアサポート / ピアサポーター / 若者 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、まず大学生のピアサポーターによる若者向けゲートキーパー養成講座プログラムの開発を行う。大学生を対象とした調査等により、ピアサポーターによるゲートキーパー養成講座だからこそ有効となるプログラム内容について明らかにする。次に、ピアサポーターによる若者向けゲートキーパー養成講座において開発したプログラムを実施する。ピアサポーターは、前年度の講座修了者の中から養成。講座の実施については、現在の連携大学を順次拡大させ複数の大学が合同で講座に参加できる形での実施を目指す。さらに、ピアサポーターによるゲートキーパー養成講座プログラムの効果の検証を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、若年層の自殺予防の取り組みの充実が喫緊の課題である中、大学生がゲートキーパーとして実際に機能できるために有効な知識や技能を明らかにすることを通して、ピアサポーターによる若者向けゲートキーパー養成講座のモデルとエビデンスを提供することである。この目的を達成するために、本研究では、大学生を対象とした質的調査と量的調査のデータを土台とし、ピアサポーターによるゲートキーパー養成講座だからこそ有効となるプログラム内容を明らかにし、これを実施する。講座の実施については、複数の大学が合同で講座に参加できる形で実施し、さらにプログラムの効果の検証を行うことである。 2022年度は、2021年度にインタビュー調査をベースに開発した若者向けゲートキーパー養成プログラムについて、大学生を対象とした質問紙調査による結果も反映させることで、さらにブラッシュアップさせたプログラムを開発することができた。2022年度もコロナ禍にあり「まんえん防止等重点措置」の適用から、講座参加者について人数制限を設けての開催ではあったが、2021年度よりも参加対象校を拡大させ、4大学1専門学校を対象として3回実施することができた。講座参加者を対象にプログラム受講による効果について、ゲートキーパーとしての具体的な行動イメージの獲得や行動することへの自信の獲得等について測定も行い結果を発表することができた。 また、当初の研究計画を拡大させ、ゲートキーパー養成講座を実施するファシリテーターの養成プログラムの開発に着手した。2022年度は、試行版のファシリテーター養成プログラムを開発し、ゲートキーパ―養成講座の修了者を対象として3大学の学生の参加で開催することができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、当初の研究計画から内容を拡大し、講座の実施拡大に不可欠となる、若者向けゲートキーパー養成講座を実施することのできるファシリテーターを養成する講座のプログラム開発に着手してきた。2022年度は、試行版のプログラムを開発し、ゲートキーパー養成講座を修了した3大学の学生を対象としてファシリテーター養成講座を実施した。これまで、プログラム開発者のみで開催してきたゲートキーパー養成講座であったが、2022年度末にはファシリテーター養成講座の修了者も開催側として参加し活動するに至っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度の研究実施計画では、友人へのサポート回避傾向尺度作成の質問紙調査を大学生200人程度を対象に実施する。この結果をゲートキーパー養成プログラムに組み込み2022年度版からさらにブラッシュアップさせたうえで、ゲートキーパー養成講座を開催する。また、2024年度からの全県11大学での実施拡大に向け、当初の研究計画を拡大し2023年度は関係機関で活用できる啓発動画の作成も進める。さらに、2022年度にはすでに研究計画を拡大し、若者向けゲートキーパー養成講座を実施することのできるピアサポーターを養成する講座のプログラム開発に着手し試行実施に至っている。2023年度は、試行版のファシリテーター養成プログラムの改良を進め、2024年度からの全県11大学の実施拡大に向けたファシリテーターの養成を進める。
|
Report
(3 results)
Research Products
(12 results)