自閉スペクトラム症児等への継続的介入方法の開発と効果検証法の検討
Project/Area Number |
20K20846
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 9:Education and related fields
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
黒田 美保 帝京大学, 文学部, 教授 (10536212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻井 正次 中京大学, 現代社会学部, 教授 (20257546)
浜田 恵 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 准教授 (00735079)
稲田 尚子 帝京大学, 文学部, 准教授 (60466216)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
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Keywords | 継続的発達支援 / 児童発達支援事業所 / 放課後等ディサービス / Gaze Finder / 顔テレビ / 効果の評価方法 / 継続的療育支援 / 自閉スペクトラム症 / 幼児期 / 学童期 / 遊びを基盤にした早期支援 / 効果検証 |
Outline of Research at the Start |
幼児期早期から学童期に至る自閉スペクトラム症を中心とする対人コミュニケーションに弱さのある子どもを対象とした, コミュニティの中で継続的支援のできるプログラムの基盤と支援効果測定パッケージの開発を目的とする。その意義は以下の3点である。 ①今までにない, 幼児期早期から学童期までをカバーする継続的支援プログラムの開発基盤となり, 対人コミュニケーションに弱さのある子どもたちへの支援に寄与する。 ②専門家でない保育士や教師,児童指導員などでも実施できるコミュニティ・ベイスのプログラムの基礎的研究を行, 地域で実施できるシステムを提案する。 ③支援効果を測定するための評価パッケージの検討と提案を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では地域コミュニティの中で、 幼児早期から学童期に至るまでをカバーする対人コミュニケーションに弱さのある子どもを対象とした、継続的療育支援をできるプログラム開発の基盤作りを目指す。現在、厚生労働省の施策によりASD児の地域での治療教育の拠点は、児童発達支援事業所や放課後等ディサービスとなっている。地域の施設で実施できるプログラム開発の足がかりとなる研究を行い、同時に、プログラムの効果については、心理学的評価以外に Gaze Finder(ゲーズ・ファイダー:視線追跡計測システム)という生理学的指標も取り入れ、より客観的に検証する。子どもの対人コミュニケーションの変化を測定する適切な検証法を検討し、効果の評価方法のパッケージ化を試みることを目標としている。 研究は、コミュニティ・ベイスの発達支援の中心的機関である児童発達支援事業所、放課後等ディサービスなどの療育支援を行う施設で、以前から研究をおこなっているカルフォルニア大学で開発された自閉スペクトラム症への早期支援プログラムのJASPERやESDMを方略を取り入れた各子どもに合わせた療育方法を実施し、療育前後のデータを収集して効果検証を行う計画であった。新型コロナにより、継続的支援の場として研究への協力をお願いしていた療育施設への立ち入りができなくなるなど、データ収集が困難を極めた。データ収集ができない期間は、幼児期から青年期までの発達障害に関する支援方法についての文献検討を含めた研究を行った。2022年度後半より新型コロナも終息に向かい、以前に研究参加した幼児などからデータを収集し始めている。東京地区で幼児期から小学校までの子ども、愛知地区で幼児期の子どもに、心理検査やGaze Finderを実施しているところである。これらの結果をまとめて、療育プログラムの提案やプログラムの評価パッケージの検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、コミュニティ・ベイスの発達支援の中心的機関である児童発達支援事業所、放課後等ディサービスなどの療育機関で行うプログラムの研究である。したがって、それらの現場でデータを収集する計画であった。新型コロナにより、継続的支援の研究の場として協力をお願いしていた療育機関への立ち入りができなくなるなど、データ収集が困難を極めたため、遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度後半より新型コロナも終息に向かい、以前に研究に参加した幼児および新しく通い始めた研究参加希望幼児などからデータを収集でき始めている。東京地区で幼児期から小学校までの継続児3名、幼児期のみ約10名、愛知地区で幼児期のみ約10名を対象として、心理検査とGaze Finderを実施しているところである。これらの結果を秋以降にまとめ、幼児期から小学校までをカバーする児童発達支援事業所、放課後等ディサービスなどの療育機関で実施できるプログラムを提案する。また、効果検証の尺度として、新版K式発達検査、WPPSI-III, SPACE(JASPERのアセスメントツール)、Vineland-II適応行動尺度、Gaze Finderを実施するが、どの指標が効果に敏感であるかを同定し、幾つかのアセスメント・ツールの組み合わせを療育の効果測定のバッテリーとして提案したい。
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Report
(3 results)
Research Products
(26 results)