BALB/cマウスにおけるTh2免疫応答の選択的誘導機構の解明
Project/Area Number |
20K21522
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 49:Pathology, infection/immunology, and related fields
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
渡会 浩志 金沢大学, 医学系, 教授 (70415339)
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Project Period (FY) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥6,500,000 (Direct Cost: ¥5,000,000、Indirect Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2020: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
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Keywords | Th1/Th2 / CD1d / iNKT細胞 / 自然Tリンパ球 / 免疫バランス / 免疫応答 / 疾患モデル |
Outline of Research at the Start |
これまでTh1/Th2バランスなどの免疫反応の調節は、シグナル伝達や転写因子、サイトカイ ン応答を伴う細胞間コミュニケーションや相互作用を中心に明らかにされ議論されてきた。 本研究課題はBALB/cマウスがTh2免疫応答を起こしやすい理由がB6には存在しない免疫細胞 による制御機構であることを示そうとするものであり、これまでの免疫学研究とは一線を画し挑戦的である。BALB/cマウスで新しく見つかったIL-17RB依存的iNKT2細胞の存在意義や病態との関連性を明らかにしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
近交系マウスを用いた研究において最もよく使われているのはC57BL/6とBALB/cである。C57BL/6マウスではTh1免疫応答とIFN-γの産生が支配的であるが、BALB/cはTh2の免疫応答を誘発しやすく感染症やアレルギー反応に多く見られる。BALB/cマウスのMHCクラスI遺伝子はH 2d型で、C57BL/6はH2b型である。この相違が疫学的な相違を生み出すものと考えられてきたが、抗血清や抗体の違いを区別できるものではない。本研究課題ではMHCクラスIb遺伝子に属するCD1dに着目した。CD1dにはCD1d1とCD1d2の2種類の遺伝子が存在するが、C57BL/6マウスではCD1d2遺伝子に1塩基の欠失が見られるため偽遺伝子となっている。CD1dはα-ガラクトシルセラミドなどの糖脂質抗原を提示し、iNKT細胞を拘束する。他の遺伝的背景による影響を排除するため、CD1d1のみとCD1d2のみを有するC57BL/6マウスを樹立した。さらにiNKT細胞由来iPS細胞の全能性を利用してT細胞抗原受容体α鎖がiNKT細胞のそれ(Trav11-Traj18)に遺伝子再構成を起こしたマウス(iNKTクローンマウス)と交配することにより、分化発生するiNKT細胞の相違を解析した。iNKT細胞は機能的に異なるiNKT1/2/17の3種類に分化することが知られるが、CD1d1で選択を受けたiNKT細胞がiNKT1優位であるのに対して、CD1d2で選択を受けるとiNKT2優位になることを明らかにした。iNKT細胞はエフェクターメモリー様の機能を有しており、Th1/Th2バランスにも影響することが想定されるため、BALB/cマウスでTh2優位になるのはCD1d2で選択されるiNKT細胞が存在することが影響しているものと考えられる。
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Report
(4 results)
Research Products
(12 results)
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[Journal Article] Sequentially addressable dielectrophoretic array for high-throughput sorting of large-volume biological compartments2020
Author(s)
A Isozaki, Y Nakagawa, M H Loo, Y Shibata, N Tanaka, D L Setyaningrum, J-W Park, Y Shirasaki, H Mikami, D Huang, H Tsoi, C T Riche, T Ota, H Miwa, Y Kanda, T Ito, K Yamada, O Iwata, K Suzuki, S Ohnuki, Y Ohya, Y Kato, T Hasunuma, S Matsusaka, M Yamagishi, M Yazawa, S Uemura, K Nagasawa, H Watarai, D Di Carlo, K Goda
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Journal Title
Science Advances
Volume: 29
Issue: 22
Pages: 1-11
DOI
Related Report
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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