Project/Area Number |
20K21966
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0102:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | Waseda University (2021-2023) Tokyo Woman's Christian University (2020) |
Principal Investigator |
石渕 理恵子 早稲田大学, 坪内博士記念演劇博物館, 助教 (80881507)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 英国ルネサンス期文学・文化 / シェイクスピア / 女性作家 / 演劇上演 / 散文ロマンス / 翻訳 / 演劇 / 英国ルネサンス期 / 多様性 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、メアリ・ロウスを中心に扱ってきたこれまでの拙研究範囲を大幅に広げ、17世紀初期の英国女性作家による作品の多様性が、後世の男性・女性による新しい文化の創造と社会の在り方にどのように貢献したかを探求する。ヨーロッパ大陸での女性の創作活動をも視野に入れ、ルネサンス期の英国女性による散文ロマンスや詩、演劇、さらには書簡や作者による手稿の編集等も研究する。男性中心的な当時の社会で女性が創作活動を通して如何に積極的に社会に関与しようとしたのか、その複雑でダイナミックな様相を最新のデータベースを活用して実証研究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究には2つの目的があり、1つは英国ルネサンス期の男性・女性作家の作品のテクスト相互間の詳細な比較研究を通して、17世紀全般の女性の創作活動が、その後の近代イギリス小説の展開にどのように貢献したかを明らかにすること、もう1つは、当時の貴族の館での演劇上演への女性の多様な関わりが、その後の英国演劇文化の展開にどのように影響したかも探究することである。本研究は3部構成であるが、コロナ禍の余波や現地の社会状況等により、2023年度に実施予定であった第2部(海外での資料収集・調査等)と第3部(第1・2部の取りまとめ)の一部を2024年度に延期せざるを得なかった。そのため2023年度は、第1・2部の更なる発展に注力しながら、第3部に着手し、本研究を基盤とした今後の研究の方向性についても検討した。主な研究実績は以下の通りである。
1. 2022年度に大英図書館等で収集した資料の整理・調査分析。2. 最新の先行研究の収集と分析及び17世紀全般に英国で出版された男性・女性作家の作品の追加収集と考察。3. マドレーヌ・ド・スキュデリ (1607-1701)をはじめ当時のヨーロッパ大陸等で出版された男性・女性作家の多様な作品(散文ロマンス、演劇、翻訳、詩集、日記等)の追加収集・考察及び同時代の英国で出版された作品との比較研究。4. 当時の政治・宗教関連パンフレットや作法書等のジェンダー観に関わる出版物の継続調査。5. これまで主な研究対象としてきた王侯貴族やジェントリ層以外に属する女性たちの「書く行為」に関わる調査準備。6. 17世紀以降の演劇上演文化と英国女性の多様な関わりを示す資料の継続調査。
これらの研究に取り組む過程で、国内外の学会発表に向けた準備を進め、英語・日本語論文の改訂も進めることができた。その成果は2024年度に国内外の査読付き雑誌等に投稿予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
「研究実績の概要」に記載の通り、2023年度は、2022年度までの本研究を更に発展させつつ、第2部(英国・米国での第一次資料収集・調査)を完遂するための準備体制を整えながら、第3部の研究成果の取りまとめに着手した。国内外の学会での研究発表準備や、英語・日本語論文の更なる改訂も行った。これらの成果は随時国内外の査読付き雑誌に投稿予定である。この過程で、本研究を基盤とする今後の研究の方向性を検討することもできた。 一方で、長引くコロナ禍の余波や世界的な円安に加え、第一次資料の主な収集先の一つである大英図書館に対するサイバー攻撃により発生した大規模なシステム障害の影響が続いていることから、2023年度に予定していた英国・米国のアーカイブや図書館等での資料収集・調査を2024年度に延期せざるを得なかった。日本で入手困難な第一次資料の更なる収集・調査が本研究の取りまとめには不可欠であるが、上述の理由により、その一部が2024年度に持ち越しとなっている。以上を踏まえ、本研究の進捗状況として「(3)やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
1.2024年8月から9月頃に大英図書館や英アーカイブ、米ニューベリー図書館等での第一次資料収集・調査を実施予定(第2部)。2.日本シェイクスピア協会をはじめ国内外の学会発表に応募予定(第3部)。3.「日本シェイクスピア協会」のShakespeare Journalや「日本英文学会」の『英文学研究』をはじめ、国内外の査読付き雑誌に投稿予定(第3部)。4.本研究を発展させた今後の研究の方向性を固め、具体的な実施計画を練り、科研費の若手研究等に応募予定(第3部)
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