Project/Area Number |
20K21994
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0102:Literature, linguistics, and related fields
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Research Institution | Tokyo Keizai University |
Principal Investigator |
三宅 若菜 東京経済大学, 全学共通教育センター, 特任講師 (30882336)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2020: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 講義理解 / 読解 / 学習方略 / 信念 / 留学生 / 動画配信 / オンライン会議システム / 学習支援プログラム |
Outline of Research at the Start |
本研究は、講義理解支援プログラムを開発するため、大学留学生の講義理解の学習方略に関する信念を明らかにする。対象は中国人留学生と大学1年生の日本人学生である。留学生は大学での講義に対する信念をすでに形成しており、方略は個々人で異なると考える。大学の講義に不慣れな状態で入学してくる日本人大学生にも留学生と似たような特徴があると考え、両者の特徴を抽出、比較することで、留学生の講義理解における方略に関する信念を特徴づける。 留学生の学習方略に関する信念を把握しておくことで、心理的要因の把握や学習方略の適切な指導も可能になり、可搬性、活用可能性、持続可能性の高い講義理解支援プログラムを設計し、提案できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
大学講義理解支援の方策を探るべく、メタ認知を活用した読解支援授業実践を大学授業で行い、これを中心に現在研究を進めている。メタ認知とは、自分が認知していることを客観的に把握し、制御すること、つまり「認知していることを認知する」ことを指す。メタ認知を活用し、自分を含めた全体の状況を把握することができるようになれば、読解だけでなく他の状況の改善へとつなげられる。本研究では、メタ認知についての研究やこれに関した研究論文の収集とその検討などにも実践研究と並行して取り組んでいる。関連した資料文献の収集と問題点の整理などは進展している状況にあり、分析研究を進めている。 メタ認知を活用した読解支援授業実践は、日本人大学生を対象に実施し、読解についてのストラテジーを紹介するとともに、自身の読解についての言語化や意識化することを中心に行った。そして、授業後の振り返りについての調査分析を行った。そして、その成果と問題点を論文にまとめ発表した。この読解支援授業実践で明らかになった成果と問題点等は、授業中の記録物や授業前後のアンケート等からさらに詳細に分析を進めている。 また、日本人大学生だけでなく大学留学生にもあてはまるものであるのかを検討するため、実践内容を再構築し、読解支援授業実践を実施した。その比較分析も現在行っている。さらに、授業を担当する教師を対象に研究を進め、教師の学習観についての分析も並行して進め、授業を多角的に検討できるよう分析をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、講義理解支援プログラムを開発するため、大学留学生の講義理解の学習方略に関する信念を明らかにすることを目的としていた。しかし、新型コロナウィルスの感染拡大により、対象となる中国人大学留学生の来日の遅れや必要データ数を確保できず、研究内容を一部変更した。
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Strategy for Future Research Activity |
メタ認知を活用した読解支援授業実践で明らかになった読解支援授業実践の成果と問題点については、日本人大学生だけでなく大学留学生にもあてはまるものであるのかを検討するため、実践内容を再構築し、実践を実施した。その分析と検討を現在行っているところである。
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