Project/Area Number |
20K22171
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0108:Sociology and related fields
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
森重 裕子 関西学院大学, 人間福祉学部, 助教 (60879906)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 非識字女性 / 都市部最貧困層女性 / ビジネススキル研修 / 参加型アクションリサーチ / アフリカ / ブルキナファソ / フィルム・フォーラム / ドキュメンタリー / 最貧困層女性 / Film Forum / Petites Commercantes / Ultra-poor women / エンパワーメント / Self-employment / Micro-business |
Outline of Research at the Start |
最近、最貧困層(Ultra-Poor)の女性を対象に、福祉的プログラムからの卒業を目指した総合支援策=卒業プログラムが注目されるようになってきた。多くの卒業プログラムでは自分で商売や家畜飼育を行うことを目指すため、ビジネススキル研修が含まれている。本研究では、最貧困女性のニーズとリアリティに即した研修や支援プログラム開発に資することを目指し、インタビューや参加型アクションリサーチ手法を用いて、コミュニティ内の小商いで小さな成功を収めている女性の成功プロセスや要因を明らかにし、さらに、最貧困女性の小商いの現状と課題、生活のリアリティを明らかにし、最貧困女性に必要な研修内容や提供方法を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究はブルキナファソにおいて、最貧困層女性と小商いを成功させている女性(モデル女性)の短いドキュメンタリー撮影やフォトボイス、そしてその双方が参加する「フィルム・フォーラム」(ドキュメンタリーを視聴してディスカッションを行うワークショップ)からなる参加型アクションリサーチにより、都市部で最貧困層から「卒業」するための小商い経営に必要な要因を明らかにすることを目的としている。 2022年度の報告に示した通り、分析を進める中で、現地調査報告書に現地研究協力者の価値観や分析、考えや思いといったものが想定以上に反映されている可能性に気付くことになった。「フィルム・フォーラム」でのファシリテーターはもちろん、動画撮影やインタビューにおいても、調査者たち自身も調査の場を作った「参加者」であり、結果として「調査対象者」となるべきであると考える。そこで、調査に協力してもらった現地研究者にインタビューを実施するか、またはそれに準じるような形で、彼らの経験をまとめることを企画した。同時に調査関係者間の打ち合わせにおいて、最初の現地調査から時間が経過していることから、可能な限り参加した女性たちへの簡単な追跡調査を行うことも企画した。 しかし2023年度、現地主任研究者のサバティカルでの不在が急遽決まったことと、引き続きブルキナファソの危険度が高いままで日本からの渡航が不可能であったことから、現地調査のコントロールが困難であると判断し、追加調査実施を見送った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2022年度に報告したとおり、最初に計画していた調査自体は無事に終了している。しかしながら、新型コロナ感染症パンデミックや調査地の治安悪化の影響を強く受けており、現勤務先での業務状況や現地スタッフの業務状況などを合わせて研究体制が整わない期間が多くなり、全体としてかなり進捗が遅れている。 さらに2023年度に計画していた調査は現地の協力団体主任研究者のサバティカルが急遽決まって不在期間が長かったこと、また、ブルキナファソで高い危険度が継続していることから、日本からの渡航も困難であり、実施を見送ることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
現在も外務省発表の危険度は高いままであるが、ブルキナファソに関連する研究者や事業従事者の渡航が多くなってきていること、治安が落ち着いてきたようだという現地からの報告、主任研究者のサバティカルが終了していることから、2024年度は計画した追加調査を行う予定である。
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