Project/Area Number |
20K22258
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
:Education and related fields
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Research Institution | Oita University (2023) Kyushu University (2022) Fukuoka University (2020-2021) |
Principal Investigator |
丹田 桂太 大分大学, IRセンター, 助教 (10883952)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 地方圏 / 専門学校 / ヒアリング調査 / 学習成果 / キャリア / 教職員 / 学生調査 / アンケート調査 / 質保証 / 二元配置分散分析 / 能力意識 / 地元思考 / 社会教育 / 統計分析 / 地方 / 地元 / 青年 / 若者 / 学修成果 / キャリア形成 / 青年・若者 |
Outline of Research at the Start |
専門学校は高等教育段階の職業教育・青年期教育を担う教育機関であり、高等学校を卒業した若者にとって重要な進学先の一つとなっている。とりわけ高等教育機関の少ない地方圏において、その傾向は顕著である。近年の地方圏における若者の「地元志向」の高まりの中で、地方圏の若者のキャリア形成にとって専門学校が果たす役割はますます大きくなっている。だが、地方圏の専門学校における学生の学びの実態の解明はほとんど進んでいない。 本研究では、地方圏の専門学校に在籍する学生への聞き取り調査・分析を通して、彼ら/彼女らの学びの経験を明らかにし、地方圏の若者のキャリア形成にとって専門学校が担う意義と役割について考察を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は主に、これまで新型コロナウイルス感染症拡大のため実施が遅れていたヒアリング調査を実施した。第一に、中国地方の専門学校に入学した2名の専門学生に対し、当該専門学校への進学経緯、現在の学習状況、卒後の展望などについて聞き取りを行った。第二に、本研究の問いに対してより多角的な観点から検討を行うため、当該校で学生の指導に当たる教職員2名に対しても、普段の業務の概要や学生指導の様子、さらに専門学校教員となったキャリアの過程などについて聞き取りを行った。第三に、一昨年度から継続して行っている量的データの収集・分析と関わって、当該校のIR担当者へのヒアリングも実施した。ヒアリング記録についてはいずれも文字起こしを行い、対象者の確認を経たうえでデータとして確定させた。 このうち第二の教職員に対するヒアリングをもとに過去に収集したデータと統合的に検討を行い、その結果を日本職業教育学会第4回大会で報告した(佐藤昭宏・植上一希との共同報告)。本報告は、専門学校生の学習を支える教職員のキャリアに注目し、誰がどのような理由で専門学校教員キャリアへと参入していったのか、その意思決定の背景やプロセスを明らかにすることを目的としたものである。検討の結果、各専門学校教員の学歴(とりわけ専門学校卒であるか否か)が専門学校教員として参入するに至る過程に影響を与えていることや、母校に勤める専門学校卒教員の多くが学校側からの声かけによって「専門学校教員」という仕事への選択肢を想定するに至っていることなどが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績の概要に記述のとおり、本年度はこれまで実施できていなかった専門学校生へのヒアリングを行うことができた点で進展はあったものの、2022年度に続く自身の所属先変更に伴う業務負担の増加などにより、当初予定していた規模での調査は未だ十分に行うことができていないことから、「やや遅れている」と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、遅れている専門学校生へのヒアリングを重点的に実施するとともに、教職員へのヒアリングも継続して行う。また、これまで得られている量的データ(学生調査)の分析も合わせて行う。これらの結果をふまえ、地方圏の若者のキャリア形成とその過程における専門学校という機関の意義や役割を明らかにしていく。以上の点についての成果は、日本職業教育学会をはじめとした各種学会での報告や紀要論文等にとりまとめていく予定である。
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