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血管疾患における2SC変動機構の解明と食品成分による制御

Research Project

Project/Area Number 20K22569
Research Category

Grant-in-Aid for Research Activity Start-up

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section 0601:Agricultural chemistry and related fields
Research InstitutionTokai University

Principal Investigator

白河 潤一  東海大学, 農学部, 特任助教 (00647654)

Project Period (FY) 2020-09-11 – 2021-03-31
Project Status Discontinued (Fiscal Year 2020)
Budget Amount *help
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Keywords生活習慣病 / 食品成分 / LC-MS/MS / 2SC / 血管疾患
Outline of Research at the Start

フマル酸とシステインの反応生成物であるS-(2-succinyl)cysteine (2SC)は、様々なタンパク質を修飾し、生体環境に変化を及ぼすことが知られている。申請者らが確立した液体クロマトグラフィータンデム質量分析装置(LC-MS/MS)を用いた2SCの高感度定量系によって、生体中2SCは血管疾患に伴い増加するという新規の現象が明らかとなった。そこで本研究では、①新規2SC増加メカニズムの解明および血管疾患への関与を明らかにする。さらに、②解明された2SC生成経路を抑制する食品成分により、2SC生成抑制を介した血管疾患の予防や改善を試みる。

Outline of Annual Research Achievements

ミトコンドリア内のTCA回路中間体であるフマル酸は過剰に蓄積することでシステインのチオール基に反応し、S-(2-succinyl)cysteine (2SC)を生成する。2SCは様々なタンパク質中で生成し、生体環境に変化を及ぼすことでミトコンドリア機能異常と病態とをつなぐ役割を担っていることが明らかになってきている。これまで血液等の生体試料における2SCの高感度測定は困難であったが、申請者らは液体クロマトグラフィータンデム質量分析装置(LC-MS/MS)による生体試料中2SCの高感度定量系を確立し、血清中の2SCが血管疾患の発症に伴い増加することを明らかにした。そこで本研究計画では、血管疾患における2SC増加メカニズムの解明および2SC生成抑制作用を有する食品成分の探索を行った。
特に令和2年度は細胞実験を用いた研究を遂行した。脂肪組織の炎症モデルである脂肪細胞とマクロファージによる非接触型共培養を用いて、炎症反応における細胞中および培地中2SC値の変化を測定し、新たな2SC生成メカニズムの解明を試みた。その結果、マクロファージの分泌する炎症性サイトカインが脂肪細胞のフマル酸分泌量を顕著に増加させ、2SC生成を促進していることが明らかとなった。さらに増加したフマル酸はマクロファージにおける炎症反応の惹起に関与することも示され、高濃度のフマル酸が血管周囲脂肪組織の炎症促進因子となることや、2SCが脂肪組織の炎症反応を検出するマーカーとして利用できる可能性も示された。また、2SCが増加した共培養条件下においてリンゴ果皮抽出物を添加すると、2SC値が有意に減少することが明らかとなった。本結果から、リンゴ果皮に含まれる成分が炎症反応を抑制し、2SCを減少させたと考えられる。

Report

(1 results)
  • 2020 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2020

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 血中2SCの変動および生成メカニズムの解明2020

    • Author(s)
      白河潤一,勝田奈那,藤原章雄,松村剛,荒木栄一,永井竜児
    • Organizer
      第30回日本メイラード学会年会
    • Related Report
      2020 Annual Research Report

URL: 

Published: 2020-09-29   Modified: 2021-12-27  

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