Research Project
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
もやもや病は脳動脈の進行性狭窄を主病変とし、代償性に異常な側副血行路の発達が認められる原因不明の疾患である。組織学的には血管内皮細胞と血管平滑筋細胞が最終的に機能異常をきたしていると推測され、先行研究ではもやもや病患者由来iPS細胞を用いて血管内皮細胞を分化誘導し、遺伝子発現や細胞機能に健常との差異があることを突き止めたが、血管平滑筋細胞については不明点が多い。本研究では、もやもや病患者由来iPS細胞から血管平滑筋細胞を分化誘導し、その特徴を解析するとともに、先行研究で確立した血管内皮細胞も用いて、もやもや病の病態において血管内皮細胞と血管平滑筋細胞が果たす役割および相互作用について解明する。