Project/Area Number |
20K22894
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0902:General internal medicine and related fields
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浦江 聖也 東京大学, 医学部附属病院, 特任臨床医 (80883561)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2021-03-31
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2020)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | Cubilin / Amnionless / Megalin / NVL / endocytosis |
Outline of Research at the Start |
腎尿細管でのエンドサイトーシス機能は腎機能障害と関連することが指摘されており、その制御機構解明が腎障害の新規治療ターゲット発見につながることが期待されている。Cubilin(CUBN)は膜蛋白質Amnionless(AMN)と結合して受容体複合体CUBAMを形成し、Megalinと共同して腎尿細管での蛋白質再吸収を担う。CUBAM受容体複合体による尿細管での再吸収が腎臓の機能において大きな役割を持つことが知られているが、その分子メカニズムは明らかではない。 本研究では、CUBAM受容体複合体による蛋白質取込みを制御するメカニズムを分子レベルで解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでに我々は、NVL-/+マウス同士を交配させることでNVL-/-マウスが胎性致死となることを確認した。今後胎性致死マウスの生存日齢特定や致死に至るメカニズムの詳細な原因解析を行う予定である。 またNVLによる蛋白質エンドサイトーシス制御機能機構の解析では、既に我々はNVL/AMN/ARH三者が結合することを報告しているが、これまでの実験結果からは新たに受容体分子AMNにエンドサイトーシスアダプターであるARHが結合することにより、AMN単独の場合と比較してNVLとの結合が促進されることが分かった。このことはNVLがAMN受容体のエンドサイトーシス制御に関わることをさらに裏付ける結果である。NVLがAMN及びARH複合体に対してどのような機能的影響を与えるのかについて、今後さらに解析を進める予定である。 CUBN遺伝子多型の機能解析では、これまでにp.I2984V変異体の作成に成功しており、培養細胞での強制発現系において、アルブミン取込み能の評価実験を行ったが、WTと比較して明らかな取込み能の低下は見られなかった。引き続き他の変異体作成を行うと同時に、得られた変異体についてアルブミン結合能の評価や構造解析を行う予定である。 複合的尿細管エンドサイトーシスメカニズム解析モデルの確立では、現在全長Megalin発現ベクターの作成を試みている。またエンドサイトーシス受容体複合体高次構造の解析では、協力施設におけるCOVID-19に関わる研究活動の中断があり、今後状況改善し次第、再開を検討する予定である。
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