Project/Area Number |
20K23143
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Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
遠山 義人 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (10880213)
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Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 若年成人 / 男性 / がんサバイバー / 性 / 生殖 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、性機能障害や妊孕性の低下/喪失に直面した、もしくはその可能性があると告げられた若年成人男性がんサバイバーの経験の構造を明らかにし、彼らへの実践的な支援を構築するための基礎資料を得ることを目的とする。 令和2年度は、若年成人男性がんサバイバーの性・生殖に関する経験と支援の現状、ならびに課題について、先行文献や複数の患者支援団体の代表者へのヒアリングによって明確にする。 令和3年度は、個別インタビューによるデータ収集と同時にデータ分析を進め、彼らの経験の構造を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、性機能障害や生殖機能障害に直面した、もしくはその可能性があると告げられた若年成人男性がんサバイバーの経験の構造を明らかにし、彼らへの実践的な支援を構築するための基礎資料を得ることを目的としている。令和4年度は、①文献レビューの学会誌への投稿、②インタビューデータの分析を中心に行った。 「①文献レビュー」については、若年成人男性がんサバイバーの性機能障害・生殖機能障害の経験について、インタビューデータが結果に示されていた海外論文13件を対象に分析を行った。その結果、彼らの経験は〈妊孕性温存の意思決定に関する経験〉、〈治療後に生じる妊孕性に関する苦悩〉、〈性機能障害の知覚と対処〉、〈生殖機能障害・性機能障害に関する医療者との関わり〉の4つのトピックに大別することができ、各トピックにおけるテーマを導き記述した。現在、学会誌への投稿を行っており、査読後の修正中である。 「②インタビューデータの分析」では、昨年度インタビューを行った7名の男性の経験を個別に分析した。現在は7名の経験を横断的に見渡すことで、個人の経験理解をより深めている。また、性機能障害の経験と生殖機能障害の経験では彼らの経験の立ち現れ方が異なっており、それぞれの経験の成り立ちの記述が行えるように分析・記述を進めている。 令和5年度は文献レビューの学会誌への掲載に向けた修正作業と並行し、インタビューデータ分析によって得られた結果を社会へ還元するために、所属学会の学術集会発表と学術論文発表に繋がるよう取り組んでいく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和4年度を本研究最終年度としていたが、インタビューデータの個別分析に時間を要してしまい、横断的なデータ分析への移行が遅れてしまった。また、インタビューデータがセンシティブなものであるため、結果の示し方等について慎重さが必要であり、その方法に関する情報収集が新たに必要となり予定よりも進捗が遅れてしまった。しかし、1年の研究機関の延長によって本研究課題の達成ができると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度前期は、文献レビューの査読結果を踏まえ修正論文を投稿し学会誌へ掲載を目指す。また、インタビューデータの分析結果を学術集会で発表を行う。 令和5年度後期は、学術集会で発表した結果内容を議論を踏まえて修正し投稿する。年度内での学会誌への掲載を目指す。
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