二分脊椎症者の排泄セルフケアとHRQOLの包括的評価及び移行期支援の重要性の提言
Project/Area Number |
20K23194
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
0908:Society medicine, nursing, and related fields
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川原 妙 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (00877805)
|
Project Period (FY) |
2020-09-11 – 2024-03-31
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 二分脊椎症 / 成人 / 健康関連QOL / 尺度開発 / 健康関連Quality of Life / 排泄障害 / セルフケア / 移行期 / 青年期 |
Outline of Research at the Start |
二分脊椎症(以下SB)は排泄障害がHRQOLを著しく低下させる可能性が示されている。一方、排泄障害の概念を含むHRQOL尺度は開発されておらず、排泄セルフケアがHRQOLに与える影響は十分に検討されていない。本研究では、SB者に特化したHRQOL尺度を開発し、HRQOLと排泄セルフケアの関連性の検討することで、成人期にあるSB者の排泄セルフケアとHRQOLを包括的に評価することを目的とする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
【背景】二分脊椎症(SB)とは、妊娠初期に神経管閉鎖不全が生じ、膀胱直腸障害や感覚麻痺といった様々な合併症を呈する先天性疾患であり、出生直後の脳神経外科的手術を要する急性期を超えると、様々な合併症を在宅で管理しながら、90%以上のSB者が成人期を迎えるようになった。このように慢性疾患の管理を含む対象者の社会生活の価値づけにおいて、健康関連QOL(HRQOL)の概念は重要である。そこで本研究は、18歳以上のSB者に特化した自記式HRQOL尺度であるQUAlity of Life Assessment in Spina bifida for Adults (QUALAS-A)の日本語版開発を行った。 【方法】泌尿器科医2名、看護師2名、統計学者1名、原著者、当事者を含むチームを編成し、順翻訳、予備調査、逆翻訳、本調査、再調査の順で実施をし、18歳以上の成人SB者を対象とした。予備調査では16名の回答から表面妥当性と実現可能性を検証し、項目表現を修正した。本調査は2022年4月~12月に、郵送法(患者会)および直接配布(SB関連外来)を行い、直接配布の対象者に再調査を実施した。調査票は、属性、QUALAS-A-J、一般的HRQOL尺度(WHOQOL-26)で構成された。分析は、記述統計、相関係数、探索的因子分析を実施し、信頼性としてCronbach's α及び級内相関係数(ICC)を算出した。 【結果】 参加者133名(女性52%、平均年齢31.3±10.5歳)より回答を得た。因子分析の結果、12項目、3因子の構造が示され、分散推定値が低い性行為に関する3項目が除外された。QUALAS-A-JとWHOQOL-26ドメインの相関係数は原版と同程度に収束し、弁別性が確認された。Cronbach’sα=0.66-0.88、ICC>0.8であり、信頼性が確認された。
|
Report
(4 results)
Research Products
(6 results)