Project/Area Number |
20KK0013
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 3:History, archaeology, museology, and related fields
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Research Institution | Niigata University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
澤田 純明 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 教授 (10374943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樋泉 岳二 明治大学, 研究・知財戦略機構(駿河台), 研究推進員 (20237035)
澤浦 亮平 東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (20816201)
江田 真毅 北海道大学, 総合博物館, 教授 (60452546)
本郷 一美 総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 准教授 (20303919)
佐藤 孝雄 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (20269640)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,850,000 (Direct Cost: ¥14,500,000、Indirect Cost: ¥4,350,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2022: ¥5,720,000 (Direct Cost: ¥4,400,000、Indirect Cost: ¥1,320,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,240,000 (Direct Cost: ¥4,800,000、Indirect Cost: ¥1,440,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 環境考古学 / 後期更新世 / 東南アジア大陸部 / 石灰岩洞穴 / 発掘調査 / ホアビン文化 / 動物資源利用 / ベトナム / 石灰岩洞穴遺跡 / 生物遺骸 |
Outline of Research at the Start |
東南アジア大陸部における後期更新世人類の環境適応の様相を明らかにすることは、ユーラシア東部の人類史を理解する上できわめて重要であるが、その追求は進んでいない。本国際共同研究では、日本とベトナムの環境考古学・理化学分析・洞穴遺跡調査の研究者らからなる共同研究チームを立ち上げ、ベトナム北部のPhung Quyen 石灰岩洞穴遺跡の発掘調査を実施し、後期更新世ホアビン文化期における環境適応の総合的解明を推進する。
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Outline of Annual Research Achievements |
東南アジア大陸部における更新世人類の環境適応を明らかにすることは、ユーラシアの人類史を理解する上できわめて重要である。本研究は、日本とベトナムの国際研究協力体制のもと、ベトナム北部の後期更新世人類遺跡と目されるPhung Quyen石灰岩岩陰遺跡を発掘し、当該期の人類の適応戦略の総合的解明を目指す。研究チームには、動物考古学者、考古化学者、花粉分析学者、年代測定学者、考古学者らが参加し、出土動物資料の形態分析、コラーゲンタンパク分析、古DNA分析、花粉分析、AMS年代測定などを実施する。本研究は、先端的な発掘技術と多彩な環境考古学的研究法をベトナムの洞穴調査に導入し、東南アジア大陸部における人類史解明の新たな展開を推進しようとするものである。 2023年度は、Phung Quyen岩陰遺跡の発掘調査で出土したホアビン文化期の遺物の環境考古学的分析を実施した。その研究成果について、日本旧石器学会2023年度大会(6月)、第77回日本人類学会大会(10月)、福井洞窟ミュージアム特別講演会(11月)、東南アジア考古学会2023年度研究大会(12月)などで発表したほか、福井洞窟ミュージアム企画展「東南アジアの洞窟遺跡 洞窟から探る人類史」や沖縄県立博物館・美術館特別展「海を越える人々 旧石器時代の人類-海を越えた最初の人々-」でパネルを展示するなど、積極的な成果公開と市民への還元につとめた。また、ベトナムから共同研究者2名を招聘し、東南アジア考古学会大会で基調講演を行うなど、国際的な研究交流を推進した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究代表者と研究分担者がベトナムに渡航してPhung Quyen岩陰遺跡出土資料の環境考古学的分析を実施した。また、当初計画の通り、ベトナムの共同研究者を日本に招聘して、研究交流を実施した。これまでの研究で得られた成果について、学会発表、市民講演、博物館パネル展示、著書刊行など精力的な公開に努めた。日本とベトナムの共同研究体制が良好な関係のもとで構築できており、出土資料の環境考古学的分析と成果公開は順調に進行している状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
ハノイのベトナム考古学院を訪問し、Phung Quyen岩陰遺跡の発掘で得た資料について、以下の方法による分析を実施する(2023年度からの継続研究)。分析が完了した研究について順次成果をまとめ、論文を執筆・投稿する。分析の方法は次の通りである。(1)出土動物相の解明:貝類、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類など多岐に渡る動物群の種同定を行い、生物地理学的検討も加えつつ、後期更新世の動物相を復元する。(2)出土動物資料の定量的評価:同定資料数(NISP)と最小個体数(MNI)を算出し、動物資源利用の選択性について検討する。(3)解体痕と部位別出現頻度の分析:中・大型哺乳類の解体痕および部位別最小出土数(MAU)の検討に基づき、解体行動を復元する。(4)出土動物の形態計測的研究:骨および貝類の形態計測を実施し、現生標本データとの比較を通して、狩猟対象のサイズに基づく選択性の有無や捕獲圧について検討する。(5)人骨の人類学的研究:年齢・性別推定、形態計測的検討、DNA分析、古病理学的検討を行い、出土人骨の形質を解明するとともに生前の生活環境を推定する。(6)花粉分析:コラムサンプリングで得られた堆積物中の花粉を分析し、植生環境を復元する。(7)年代測定:出土炭化物と骨について、AMS法およびフッ素分析による年代評価を実施する。(8)文化的基盤の検討:人工遺物の検討に基づき文化的基盤を把握する。
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