The rethinking of aesthetic theories through neuroaesthetics and deep-learning studies of the role of emotions in aesthetic judgments
Project/Area Number |
20KK0055
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 10:Psychology and related fields
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
川畑 秀明 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (70347079)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 裕之 同志社大学, 心理学部, 助教 (70847863)
星 玲子 (柴玲子) 慶應義塾大学, グローバルリサーチインスティテュート(三田), 特任助教 (90291921)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2022: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,760,000 (Direct Cost: ¥5,200,000、Indirect Cost: ¥1,560,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | 美 / 感情的覚醒 / そのものらしさ / fMRI / 深層学習 / 肖像画 / 感情的覚醒度 / 魅力 / 反応時間 / ウェブ実験 / 感情 / 脳機能 / 美学理論 |
Outline of Research at the Start |
近年,美と芸術に関わる心や脳の働きは神経美学において実証的に捉えられつつあるが,美に関する哲学的理論や美術史に基づく美術の系譜について,脳機能の観点から考察されることはほとんどなかった。本研究では,鑑賞者が経験する美的感情に関する脳機能測定研究と脳活動に対する深層学習をもとに美的感情を推定する研究,美術作品の様々な画像的特徴から深層学習を用いて印象評価を推定評価する研究を統合し,美術作品の画像的特徴と作品に対する美的感情とを脳活動信号解析と深層学習もとに探究し結び付け,美学理論や美術史を再考する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,鑑賞者が経験する美的感情に関する心理的基盤と脳内基盤の双方について,脳機能計測や心理学的実験を用いた研究,脳活動に対する深層学習をもとに美的感情を推定する研究,美術作品の様々な画像的特徴から深層学習を用いて印象評価を推定評価する研究を統合し,これまでの美学理論や美術史の系譜を再考することを目的としている。2022年度は,2021年度から継続して行っていた,絵画画像に感じる美しさと感情的覚醒との共通性や相違点について,脳活動部位やその活動部位のネットワークから検討するためのデータを得るための実験を行った。最終年度である2023年度には論文化までを行っていくための準備は2022年度に実施できている。また,fMRIを用いて本物らしさに関する認知の脳内基盤についても検討しており,特に本研究ではマルチボクセルパタン解析を用いた解析を行った。さらに,2020年に実施したウェブ実験を用いた絵画の心理評定実験の論文化作業が不十分であったとことから,再度2種類のオンライン実験について分析をやり直し,特に評価者間の評価の一貫性の指標を新たに導入して論文化作業を行いつつ,機械学習を用いたモデルでの検討を行った。その他にも,本研究の目的を実現するために追加した様々な心理学実験による検討も行っている。 これらの検討から,当初の目的として検討してきた美と感情的覚醒との関係について,心理学実験による主観的評定のレベル,脳活動に基づく評価のレベル,さらに深層学習や機械学習による評価の再現性のレベルにまたがって多様な検討を行うことが可能であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
fMRIを用いた美と感情的覚醒度に関する脳機能研究,心理学実験による主観的評定,深層学習や機械学習による研究とマルチな方法論を用いた検討が可能となった。
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Strategy for Future Research Activity |
fMRI研究の解析を早く完了させ,その成果を論文化するとともに,深層学習を用いて,美的評価の種類における違いを明確にする。また,本研究でまだ十分に行ってきていない美学理論の再考についても理論検討を行っていきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(21 results)