Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2021: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥4,000,000、Indirect Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2020: ¥5,330,000 (Direct Cost: ¥4,100,000、Indirect Cost: ¥1,230,000)
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Outline of Annual Research Achievements |
2022/2月にドイツ重イオン研究所(GSI)で本研究の主要な目的であるη′核分光実験(実験課題番号S490)を実施した。実験は約5日間のビームタイムで行われ 毎秒一億個程度の2.5GeV 陽子ビームを炭素標的に照射し、12C(p,d)反応により前方に放出される重陽子と、標的周囲に放出される粒子を大立体角検出器WASAでコインシデンス計測することで行った。実験では約30テラバイトのデータを取得し、取得したデータのうち有用なデータ量は実験前の見積もりとほぼ同程度であった。2024/5現在、主に以下のようなデータ解析を実施している。本研究費の一部で設置した中性粒子検出用のCsIカロリメータ読み出し装置により記録した波形の解析を行い、時間、エネルギー等の情報の解析を行っている。(p,d)反応により前方に放出された荷電粒子は、破砕核分離装置FRSにより光学的に運動量解析され、エネルギー分解能は 2 MeV 以下であった。WASA は1Tのソレノイド磁場を印可して運用し、ほぼ想定通りの粒子識別、運動量分解能が得られているとわかった。現在、FRS と WASA のデータを結合した解析を行っており、解析が終わり次第、論文執筆を行い、投稿、出版の予定である。また、次期実験についての議論する。 解析に際しては現地研究者と緊密に協調している。頻繁にオンラインでの打ち合わせを実施することで、遅滞ない研究の進捗を図っている。同時にGSIとの共同研究で実施しているパイ中間子原子分光によるカイラル対称性の研究に関しては、主に理論研究に関する議論が進展した。
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