Project/Area Number |
20KK0103
|
Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 23:Architecture, building engineering, and related fields
|
Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
桝井 健 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (60263109)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 相勲 東北学院大学, 工学部, 教授 (20377807)
Sanjay PAREEK 日本大学, 工学部, 教授 (20287593)
荒木 慶一 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50324653)
高木 次郎 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (90512880)
鈴木 裕介 大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (90635400)
榎田 竜太 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (20788624)
郭 佳 京都大学, 農学研究科, 准教授 (50868081)
西川 英佑 関西大学, 環境都市工学部, 助教 (60964806)
|
Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥18,720,000 (Direct Cost: ¥14,400,000、Indirect Cost: ¥4,320,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2022: ¥7,930,000 (Direct Cost: ¥6,100,000、Indirect Cost: ¥1,830,000)
Fiscal Year 2021: ¥4,940,000 (Direct Cost: ¥3,800,000、Indirect Cost: ¥1,140,000)
Fiscal Year 2020: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | 石積組積造 / 滑り免震 / 小学校 / 施工性 / 耐震性 / 組積造 / 簡易滑り免震 / 途上国 / 学校 / 社会実装 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ネパール山岳地域で普及しており、2015年ゴルカ地震で甚大な被害を受けた石積組積造建物を対象とし、地震入力低減効果と現地適用性の両面で優れた簡易滑り免震機構を開発する。まず、現地で入手し易く低価格な材料を用いた滑り免震機構を試作して静的及び動的滑り実験を行い、入力低減効果、施工性、経済性など多角的な観点から最適な滑り免震機構を提案する。次に、提案機構を適用した実大建物試験体を現地で建設して施工性検討試験を行い、設計・施工指針策定に向けた学術・技術資料を整備する。さらに、提案機構の本格的な普及に向け、研究成果の情報発信・教育資料を整備する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
(a)滑り免震機構で利用する現地材料の調査分析:現地で比較的容易に入手が可能であって、施工が容易で、現在の施工方法からの変更が少ないという条件を満足する材料として、黒鉛が表面に塗布された鋳鉄球を用いることが有効であると分析された。この結果に基づいて、鋳鉄球の適用性について継続して検討した。 (b)滑り免震機構の静的・動的特性評価実験:現地での建設予定建物に採用する滑り免震機構として、鋳鉄球とスタイロフォームによって構成される免震層を用いることが検討された。この免震層について、施工性検討試験を実施し、良好な試験結果を得た。この結果に基づいて、滑り免震機構の基本仕様の策定を完了した。さらに、地震動を与えた時の振動台実験を実施するとともに挙動のシミュレーションを実施し、振動台実験の結果を精度よく再現できることを確認した。これらの結果について、現在、論文をとりまとめている。 (c)滑り免震機構を備えた小学校建設:現地に赴いて、ネパールの研究協力者であるTribhuwan大学Shrestha准教授と建設候補地について検討した。また、Tribhuwan大学に設置されたShock Tableという衝撃力を与える振動台を見学し、この振動台を利用して提案免震機構を備える不整形石積組積造の振動台実験の計画について協議を行った。 (d)滑り免震機構の社会実装にむけた基盤整備:不整形石積組積造以外の組積造建物の設計指針策定に向けた技術資料整備を完了した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍が収束し、現地に赴くことができ、現地での調査や調整を進めることができた。その結果、これまでの研究の遅れを取り戻しつつあるが、なおいくつかの研究計画に遅れが残っている。
|
Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍が,一応の収拾をおさめ,海外渡航が可能となったので,現地に赴き,ネパールの共同研究者と共同で研究をすすめる。具体的には,現地での振動実験の可能性の検討や,現地での小学校建設候補地の検討を行う。
|