Project/Area Number |
20KK0193
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Research Category |
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (B))
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Medium-sized Section 52:General internal medicine and related fields
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Research Institution | University of Miyazaki (2022-2023) Kyushu University (2020-2021) |
Principal Investigator |
平野 羊嗣 宮崎大学, 医学部, 准教授 (90567497)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 進介 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (10633167)
中島 振一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383866)
笹林 大樹 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (80801414)
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Project Period (FY) |
2020-10-27 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥18,850,000 (Direct Cost: ¥14,500,000、Indirect Cost: ¥4,350,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2022: ¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2021: ¥6,370,000 (Direct Cost: ¥4,900,000、Indirect Cost: ¥1,470,000)
Fiscal Year 2020: ¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
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Keywords | 精神疾患 / バイオタイプ / 脳構造 / 脳機能 / 国際共同研究 |
Outline of Research at the Start |
本国際共同研究を通じ、脳構造(灰白質・白質)と脳機能(神経同期活動・安静時活動・興奮性伝達物質・抑制性伝達物質)と症状や認知機能などの臨床データを用いた多角的な解析により、各精神疾患(統合失調症・双極性障害・うつ病・発達障害)に共通した生物学的基盤と、疾患特異的な病態メカニズムの解明、臨床に応用・還元可能な共通性/異種性バイオタイプ開発を視野に入れた、アジア発の精神疾患の脳構造・脳機能研究の一大拠点を担うことを目標とする。本研究により、『脳構造と脳機能から精神疾患を再定義』することで、精神疾患全体の本質的な理解と治療を再構築することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本国際協同研究は、精神疾患の共通性/異種性バイオタイプ開発を視野に入れた、アジア発の精神疾患の脳構造(ACMP)および脳機能(ACEP)研究の拠点構築を目標とする。本研究により『脳構造と脳機能から精神疾患を再定義』することで、精神疾患全体の本質的な理解と治療法の再構築を目指す。各自の実績は以下の通り。
<平野>ACEPの研究をさらに推進するため、共同研究施設に実際に赴き、臨床脳波を用いた国内の共同研究に関する統括およびデータ収集、解析パイプラインの構築、さらには参加施設の拡充(11施設から23施設にさらに拡大)を行った。また、本研究に関わる論文17本を国際専門誌で発表した。 また本国際協同研究の一環として若手研究者2名を米国に長期派遣した。 <小池>ACMPの研究をさらに推進し、データ配布を行い、予備解析が可能な状態にし、全データ(2420例)を確認した。また、ACEPを国内共同の多階層研究に組み入れる手続きを完了した。また、国際学会にてシンポジウム等で積極的に発表し、本研究に関わる論文13本を国際専門誌に発表した。 <中島>ACEPの共同研究機関を増やし、脳波データのマイクロステイト解析を実装化した。また、トロント大学と密に連携しながら、MRI大規模データセットに対する多変量解析を用いたバイオタイピングを行い、治療反応との関係を検証し、論文6本を国際専門誌に投稿し受理された。 <笹林>今後のACMPデータの解析に向けて、マルチモダリティ解析技術の習熟に努めた。具体的には安静時機能的MRI解析を利用した論文を1篇公表し、またハーバード大学に長期出張して、free-water analysis、white matter query languageなど最先端の拡散テンソル解析技術を習得した。また、本研究に関わる論文13本を国際専門誌に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
COVID-19感染症が徐々に収束し、5類に移行したため、実験や国内外の学会や、研究施設への渡航を再開し、データ収集と解析パイプラインの構築、さらには論文化を行うことで、予定していた研究を進めることができた。今年度は、本研究に関わる知見を国際学会のシンポジウム等で積極的に発表し、さらには、国際協同研究の一環として若手研究者2名を米国に留学生として長期派遣した。また、論文49本(平野:17本、小池:13本、中島:6本、笹林:13本)が多数の国際専門誌に受理されており、十分成果を出すことが出来たと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度でもある本年度は、ACMP(国内多施設脳画像コンソーシアム)とACEP(国内多施設脳波コンソーシアム)を主軸に、さらなるデータ収集とその解析、また既存データの集積と統合解析も合わせて行っていく。さらに、国内外の共同研究施設との連携をより強固にするため、直接海外の研究施設に赴き、データの収集に加え、最新の解析技術を習得しそれを応用し各々のデータを多角的に解析しそれを統合する。分担研究者の笹林と共同研究員の北島はハーバード大学神経精神画像研究所に長期間赴き、最新の脳機能と脳構造、ネットワーク回路を統合したマルチモーダルの解析パイプラインの構築を習得し、それをもとにさらに研究を発展させる。他のメンバーも各々トロント大学やマギル大学、ハーバード大学などのコラボ先の研究施設に直接赴き、新たな技術の習得、データ共有、解析手法の習得を進め、ACMPとACEPをより強固な国際研究体制に発展させる予定である。
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