グリーンランド・イヌイット社会における互酬的自然観と功利主義をめぐる総合的研究

Research Project

Project/Area Number	20KK0278
Research Category	Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
Allocation Type	Multi-year Fund
Review Section	Basic Section 80010:Area studies-related
Research Institution	Hokkai-Gakuen University (2022) Hokkaido University (2020)
Principal Investigator	高橋美野梨北海学園大学, 法学部, 准教授 (90722900)
Project Period (FY)	2022 – 2024
Project Status	Granted (Fiscal Year 2022)
Budget Amount *help	¥9,230,000 (Direct Cost: ¥7,100,000、Indirect Cost: ¥2,130,000)
Keywords	互酬（共生） / 功利主義 / 混淆 / グリーンランド・イヌイット / エスキモー
Outline of Research at the Start	本研究の目的は、極東ロシアからグリーンランドへ（西から東へ）と移動したエスキモー／イヌイットと、スカンディナヴィアから北米大陸へ（東から西へ）と新たな地平を求めた10世紀のノース人および18世紀の宣教団との＜合流＞の輪郭を辿ることで、グリーンランドの来し方を、通時的に追跡するところにある。同じ遺伝子ルーツを持つアラスカやカナダのエスキモー／イヌイットに比して、グリーンランドのそれは、東西の要素がより深い深度で混淆（hybrid）している―エスキモー／イヌイットの世界観と西洋の世界観とが対称的に混淆している―と指摘されてきたことの実質を、研究史と実地調査との往還から記述的に明らかにする。