Research Project
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
本研究では、韓国における健康保険改革の効果検証および政策評価を複数のデータソースを用いて多角的な視点から行う。まず、基課題で利用している「韓国医療パネル調査」の個票データを制度変更後のものを含めて更新し、健康保険改革が被保険者の医療費支出や医療アクセス頻度の不平等度といった医療格差とその構成要素の変化にどのような影響を与えたのかを定量的に明らかにする。また、新たに健康保険改革前後をまたぐ大規模な医療レセプトデータを入手し、制度変更によって被保険者の受診行動や医療費支出などがどのように変化したのか、その効果について因果推論の手法を用いてあわせて検証することで、科学的根拠に基づく政策評価を行う。