Research Project
Fund for the Promotion of Joint International Research (Fostering Joint International Research (A))
高分子材料が低地球軌道に存在する原子状酸素(AO)に衝突されると、その表面は酸化および浸食され、微細な突起構造が形成される。この突起構造の形状(大きさ・数密度)は表面物性を左右する。これを利用して望ましい物性を付与できれば、AO照射を高分子材料の表面改質に活かすことができる。これまでの研究で、突起構造の形状が高分子の化学構造に依存することが分かってきた。要因として、「高分子ごとの熱運動の違いが、AOの散乱のされ方を変える」ことが考えられる。本研究は、突起構造の形状と高分子の化学構造の相関を解明することを目的とし、米国コロラド大の装置を用いて高分子表面でのAOの散乱挙動を定量する。