大規模症例における消化器癌転移メカニズムの網羅的・統合的解析
Project/Area Number |
21249070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
三森 功士 Kyushu University, 生体防御医学研究所, 助教 (50322748)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 正樹 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70190999)
杉原 健一 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (10171167)
寺島 雅典 静岡県立静岡がんセンター(研究所), 部長 (40197794)
深川 剛生 国立がんセンター, 中央病院, 医長 (60313152)
佐々木 博己 国立がんセンター(研究所及び東病院臨床開発センター), 室長 (60235265)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥10,140,000 (Direct Cost: ¥7,800,000、Indirect Cost: ¥2,340,000)
Fiscal Year 2009: ¥10,140,000 (Direct Cost: ¥7,800,000、Indirect Cost: ¥2,340,000)
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Keywords | 消化器癌 / マイクロRNA / 転移・再発 / 宿主側ニッチ / 骨髄・末血 / 癌幹細胞 / EMT / マイクロアレイ |
Research Abstract |
転移再発を規定する因子として、癌細胞因子と宿主側因子の両者が重要であることは論を待たない。われわれは転移形成に際し、「転移巣社会」という新しい概念のもとでの研究を推進中である。これは前述の両者について俯瞰的研究を行うものである。具体的には担癌患者の循環血液および骨髄を採取し、転移・再発を予測し制御しうる重要な標的分子を癌細胞、宿主側細胞の両者について次々と明らかにして報告した。 特に巨大なゲノム領域において、翻訳されている領域は僅かに数%であり、残りの非翻訳領域についてはほとんど明らかにされていない。しかし残りのゲノム領域の約90%は転写されていることから、蛋白制御において何らかの役割を担うと考えられている。ncRNAの発癌・癌進展・転移再発に関する意義は、世界的にみても研究の途についたばかりであり、何としてもこの分野での臨床的意義に関するpriorityをとりたいと考えている。特に、ncRNAのうちmicroRNAについては研究が指数関数的に進んでおり、癌における役割は少しずつ明らかにされつつあるが、臨床的意義についてはこれからの課題である。このため、われわれは既知のmicroRNAについて、消化器癌・乳癌のサンプルを用いてqRT-PCRを行いmiR発現レベルの臨床的意義について解析を実施し、いくつかの統計学的有意な知見を得たことから現在投稿中である。 本研究課題である「大規模症例における消化器癌転移メカニズムの網羅的・統合的解析」を基礎的に解明する目的で応募した若手S「マイクロRNAを介した消化器癌転移カスケードの解明」が採択されたことから中途辞退している。若手S研究については、ようやく九州大学の倫理委員会の承認を得て、いよいよ本格的に始動する。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)