嚥下手技の精緻化とバイオフィードバックを用いた訓練方法の検討
Project/Area Number |
21500497
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Rehabilitation science/Welfare engineering
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
岡田 澄子 Fujita Health University, 医療衛生学部, 准教授 (10387673)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀谷 斉 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (40282181)
馬場 尊 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (40298542)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2011)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2011: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2010: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | リハビリテーション / 摂食・嚥下障害 / 嚥下手技 |
Research Abstract |
倫理委員会の承認を得たのち,バイオフィードバック訓練のsupraglottic swallow手技獲得に関する効果を検証するために,10名の健常人を対象に無作為化比較試験を行った.被検者に嚥下内視鏡を挿入し,座位で常温の着色水4mlを用いて1日30回(最大5日間)supraglottic swallow獲得訓練を行った.バイオフィードバック訓練群では声門閉鎖の状態を被検者に示しながら訓練を行った.コントロール群では/a:/短時間の発声後に息こらえを行う指示を与えた.両群ともに30回の訓練直後に5回のsupraglottic swallowを行わせ,1回でもsupraglottic swallowが行えなかった場合は獲得できていないと判定した.獲得の条件は,ホワイトアウトに先立って声門閉鎖が生じ,ホワイトアウトの直前まで声門閉鎖が持続,嚥下後に軽い咳払いが可能であることとした.supraglottic swallowを獲得したと判断された場合には翌日に保持試験を行った.バイオフィードバック訓練群では5名全員がsupraglottic swallow手技を獲得可能で,うち4名は1日で獲得できた.コントロール群は1日で獲得できた症例はなく,5日間の訓練では獲得不能が1名であった.以上から,バイオフィードバック訓練はsupraglottic swallow手技獲得に有効であることが示唆された.これまで嚥下リハビリテーションにおいては有効性が証明されている訓練はほとんどなく,無作為化比較試験により有効性が示されたことは今後の嚥下リハビリテーションにおいて極めて重要と考えられる.現在検出力を上げるために,症例数を増やしてバイオフィードバック訓練のエビデンスを構築中である.
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)