メチシリン耐性菌抑制効果による凍結保存組織移植における抗感染性メカニズムの解明
Project/Area Number |
21591790
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Thoracic surgery
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
遠藤 宗幹 The University of Tokyo, 医学部附属病院, 助教 (30312309)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本村 昇 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40332580)
齋藤 綾 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10431868)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 感染性心内膜炎 / 同種組織 / 凍結保存 / 組織バンク / IDO |
Research Abstract |
凍結保存同種心臓弁・大動脈組織(ホモグラフト)は、感染性心内膜炎・感染性大動脈瘤に用いた場合に人工弁・人工血管よりも治療成績が著明に良好であるが、そのメカニズムに関する基礎的研究は我々の知る限りで過去に報告を認めない。本研究では、ホモグラフトの抗感染性について、特に移植免疫の観点からTrp代謝酵素Indoleamine 2,3-dioxygenase(IDO)に着目し、同種移植後グラフト内におけるIDOの発現とグラフト抗感染性との関連性についてMRSAを用いて検討することを目的とる。また、in vivo実験としてラットを用いIDO抑制剤1-Methyl-Tryptophan(1-MT)を用いIDOの失活に伴う抗菌作用消失の有無を確認する。ラットにおける胸部大動脈-皮下移植モデルを用いる。ドナーはLewis ratを、レシピエントはLewis rat (syngeneic transplantastion)またはBrown Norway rat(BN)を用いる。移植用グラフトは、凍結保存(CP)グラフトとして移植に用いる。凍結保存方法はヒト心臓弁・血管組織の処理と同様の方法すなわちprogrammed freezing methodにて行う。大動脈移植術は、全身麻酔下に腹部皮下にポケットを作成し、その内部に移植する。移植後7日目及び14日目に全身麻酔下にてグラフトを摘出しサンプルとする。移植後摘出血管をMRSAと共に混合培養し、培養開始後2時間毎にMRSAのcolony数をカウントし増殖曲線を作成した。なお、この検討ではIDO陽性群として同種移植群を、IDO陰性群として未移植群を用いた。 培養開始後8時間までは両群ともにMRSAの増殖を認めなかったが、10時間を超えた頃より増殖速度に明らかな差を認めた。培養開始後12時間ではおよそ未移植群では同種移植群よりも約10倍程のMRSA増殖を認めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)