培養ヒト歯根膜細胞のプラスミン刺激によるプロテアーゼ受容体の発現調節
Project/Area Number |
21592431
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
橋爪 英城 Nihon University, 歯学部, 講師 (10256894)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | プロテアーゼ受容体 / MMP-3 / CTGF / CCN2 |
Research Abstract |
断髄後や窩洞形成後のラット歯髄においてmatrix metalloproteinase(MMP)-3発現が亢進することが知られている。MMP-3はstromelysin-1とも呼ばれ,創傷治癒への関与,bFGFの放出など,従来考えられていたタンパク質分解の他にも多彩な機能を有することが報告されており,覆髄材や歯髄炎治療薬としての応用が期待できる。一方,connective tissue growth factor(CTGF/CCN2)は,CCNファミリーに属する38~40kDaの分泌タンパク質で,内軟骨性骨化,血管新生,線維芽細胞の遊走などに関与することが明らかになっている。さらに,MMP-3が核内に移行して直接CTGF/CCN2遺伝子の発現を調節するとの報告もあり,組織治癒の場面でMMP-3とCTGF/CCN2の両者が作用することが想定される。 そこでヒト歯髄培養細胞に対するMMP-3の働きを解明するために,ヒト歯髄培養細胞におけるMMP-3刺激によるCTGF/CCN2mRNA発現およびタンパク質産生について検討した。その結果,ヒト歯髄培養細胞において,MMP-3(100ng/ml)刺激で時間依存的にCTGF/CCN2mRNAの発現増加を認め,刺激30分後でCTGF/CCN2mRNA発現が最大となった。また,MMP-3(100ng/ml)刺激で時間依存的にCTGF/CCN2タンパク質の分泌量増加を認め,刺激1時間後でCTGF/CCN2産生が最大となった。 以上の結果より,ヒト歯髄培養細胞においてMMP-3はCTGF/CCN2の発現および分泌を促進しており,歯髄炎により誘導されたMMP-3が,CTGF/CCN2を介して歯髄の創傷治癒を促している可能性が考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)