Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
ソフトウェアを導入することによる環境負荷削減の議論は盛んに行われているが,ソフトウェア開発時の環境負荷はあまり議論されていない.しかし,ソフトウェア開発管理の手法,体制,巧拙などによって開発管理作業量は大きく異なり,環境負荷に大きな差が出る可能性がある. ソフトウェア開発時の環境負荷を評価するライフサイクルアセスメント(LCA)フレームワークの一つとして,ソフトウェアの持つ環境性能,および,ソフトウェア開発時の環境負荷の削減という観点で作成されたチェックリストを用いたレビュー(グリーンレビュー)を提案し,研究代表者が従来から共同研究等を行っている企業の技術者の協力の下,その妥当性,有用性の評価を行った. ソフトウェアの環境性能や開発時の環境負荷は,ソフトウェア開発のコストや期間に大きく影響する.従って,ソフトウェア開発の初期段階,例えば,要求定義段階において,受発注者間での合意形成が必要となる.また,合意内容に沿ってソフトウェア開発が進められているかを定量的に評価し,問題があれば,その是正・改善を行う必要がある.そこで,ソフトウェア受発注者間での合意形成のメディアの一つとして研究代表者らが提案してきている「ソフトウェアタグ規格」に,環境性能および環境負荷に関する項目を追加する提案を行った.更に,同規格によって合意された環境性能や環境負荷が実現される過程を評価し,必要な是正・改善を行うプロセスを記述するため,ソフトウェアタグ利用シナリオ法を開発し,いくつかの典型的なケースについて記述を行った.
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