Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Research Abstract |
最終年度は,昨年度観測したデータの解析とカエルホタルの実地での観測に焦点を絞り,研究を進めた (1) フィールド情報学用の要素技術の開発:合原モデルの検証と洗練化 (1) マイクロフォンアレイによる屋内測定データを独立成分分析(ICA)で分離し,合唱パタンを解明.ICA適用可能となる音源の優ガウス性の検証し,鳴き方のパタンのクラスタリングから逆位相での鳴き合わせでは,隣接するカエル同士が同じグループになる等の知見が得られた (2) 合原モデルの洗練化と音響データによる検証結果がPhysical Review Eに採録・掲載 (2) カエルの合唱のカエルホタルによる解明: (3) カエルホタルの屋内測定での性能評価 実験スペースに人工水田を設置し,ビデオカメラで1晩観測して得られたデータに対して画像処理を行い,音響データとの整合性から,カエルホタルによる2匹の合唱観測の妥当性実証 (4) 隠岐島の田んぼでのカエルホタルによる観測: 田んぼの畔に40個のカエルホタルを設置し,カエルの鳴き声パタンをビデオで観測 画像処理により,交互にカエルが鳴く現象を始めて観測するのに成功 評価実験を基に投稿した論文がJ.of Comparative Physiology Aに採録となる 以上,2年間でカエルホタルが開発でき,その成果が2件の英文ジャーナル論文となった.また,スペインの国際会議でのポスター発表では,コオロギ,小鳥,コウモリの研究者からカエルホタルに対する様々な意見や要求があり,性能向上だけでなく,人の補助のためのローテクの廉価な装置の開発が今後の課題であることが判明した
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