Project/Area Number |
21650161
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Sports science
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
竹林 洋一 静岡大学, 創造科学技術大学院, 教授 (10345803)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | シミュレーション / 知識獲得 / 思考 / 身体知 / スポーツ / スポーツ教育学 |
Research Abstract |
対人型のスポーツ(空手と柔道)における世界(環境,ルールなど)と人間(選手,審判)を統合的な方法論で扱えるモデルを開発し、スクリプト言語設計と、定義された世界及び人の思考・行動をシミュレートするエンジンを開発した。対人競技シミュレータは、人間のメンタルモデルを構成する機能を自由に追加/削除でき、その性能を動的にチューニングできる枠組みを実装した。これにより、現実的な思考モデルの表現でき、モノ(ボール,得点,時間,相手など)やコト(相手の動き,試合の流れ,審判の印象など)に対する意識や意図など具体的な思考プロセスは、思考錯誤しながらプログラミングできる環境を実現した。 試合中のテニス選手の思考内容を可視化するテニスシミコレータでは、身体的、物理的側面に加えて、戦略・戦術面にまで踏み込んで、選手の試合中の思考プロセスを可視化し、テニス選手による評価を行い、テニスのコーチング支援が可能との見通しを得た。 複雑で多様なスポーツ選手の知識やノウハウは人で与えるのは困難である。そこで本研究では、主観に基づく思考プログラミングの基盤研究として、スポーツ競技者の常識知の発掘という観点で検討を行い、柔道シミュレータ上で思考プログラミングにより模擬試合実験が出来る環境を構築した。学生被験者にゲーム感覚で思考プログラミングを実践させた結果、競技者の苦手や得意技の常識の獲得と知識の拡充が可能であるとの知見が得られた。新しい主観に基づく思考プログラミングの可能性が提示されたと言えよう。新しいプログラミングの学習という意味でも、コモンセンス知や身体知獲得という意味でも意義ある成果が得られた。
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