Project/Area Number |
21650180
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied health science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
林 直亨 九州大学, 健康科学センター, 准教授 (80273720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永富 良一 東北大学, 大学院・医工学研究科, 教授 (20208028)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2010: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
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Keywords | 血流 / 上気道感染 / 免疫 |
Research Abstract |
運動選手は風邪を引きやすいと言われるように,いわゆる行動体力の高い運動選手や活動的な学生の上気道感染率は高い.この状況を免疫で説明することは難しい.むしろ,長期的にはトレーニング実施による防衛体力の向上があったとしても,低温環境下での身体運動という環境への暴露の増加が感染リスクを高めていると予想される.運動選手に風邪の罹患が多いことが,トレーニング時の上気道の血流量低下と関連するとの仮説を検証するために,運動時および運動後に上気道部の血流が低下するかどうかについて検討した. 昨年度は,心拍数100~140拍/分相当強度の自転車エルゴメータ運動時には上気道部の血流はほとんど変化しないことを観察したことから,今年度は疲労困憊に至る強度での運動時の上気道部の血流を観察した.健常成人男女11名に,自転車エルゴメータ運動を疲労困憊にいたるまで行わせた.運動前および運動終了5分,10分後の上気道部の血流をレーザースペックルフローグラフィーを用いて,計測した.その結果,上気道部の血流は運動前値と比較して,運動終了後10分後まですることはなかった.このことから,本研究では血流減少と上気道感染との関連は明示されなかった. 補足的ではあるが,舌部では120, 140拍/分強度の運動時に観察されたのと同様に,高強度運動後にも血流低下が観察されたことを追記しておく. 本研究の限界としては,高強度運動時に上気道部の血流を観察することが極めて困難であるため,運動後の観察にとどまる点,また呼吸に伴う気道部温度の影響も微弱ではあるものの観察された.
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)