機能性食品による消化管因子分泌調節機構に関する研究
Project/Area Number |
21650195
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Eating habits, studies on eating habits
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
山田 祐一郎 秋田大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60283610)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 栄養学 / 食品 / 糖尿病 / インクレチン / αグルコシダーゼ |
Research Abstract |
消化管ホルモンであるGIP(gastric inhibitory polypeptide)やGLP-1 (glucagon-like peptide-1)は、食事摂取とともに分泌され、膵β細胞に作用してインスリン分泌を促進する。小腸のK細胞からはGIP、小腸のL細胞からはGLP-1が分泌されるが、それらの分泌が調節される機構はほとんどわかっていない。研究代表者は2型糖尿病患者で食事負荷(テストミール、460kcal)に伴うGIPやGLP-1の分泌を検討したところ、GIPの分泌にもっとも強い影響を及ぼす因子はHMG-CoA還元酵素阻害薬内服の有無であった。この薬剤の服用により、肝臓でのコレステロール合成抑制に伴って小腸からのコレステロール吸収が亢進することが報告されている。したがって、GIPの分泌には平成21年度に報告した単糖のみならずコレステロールの吸収機構も関与することが示唆されたので、GIP分泌とコレステロール吸収のクロストーク機構の解明することで、糖質のみならずコレステロールの吸収を調節する機能性食品の意義が明らかになるであろう。また、GLP-1の分泌については、多変量解析で性別(女性)などが関与し、この増加が食後高血糖の是正につながることが示唆されたが、分泌を調節する因子としては、平成21年度に報告した単糖以外にははっきりしなかった。そこで、αグルコシダーゼ阻害様式の違いによるGLP-1分泌の違いを検索すると、より小腸上部に作用するものが下部小腸での糖吸収を促進し、GLP-1の分泌増加につながることがわかった。このように、GLP-1分泌には単糖をより下部小腸に送り込むことが重要と考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)