学習者の科学観の構築と変容の要因に関する臨床的実践研究
Project/Area Number |
21650207
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Science education
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
加藤 圭司 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (00224501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森本 信也 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (90110733)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 科学観 / 理科学習 / 科学との関係性 / 認識の変容 / 授業改善 / 中学生 / 科学教育 / 科学に対する情意 |
Research Abstract |
平成22年度の研究成果は、大別すると以下の3項目に集約される。 (1).科学的な活動を組み入れた中学校理科「電気単元」の授業を事例として、学習者の科学観ならびに科学に対する情意を本にした,学習者と科学との関係性の変容の検証 (2).学習者の科学との関係性の変化を、ヴィゴツキーの「文化的発達」の視座から意味づけ、その実態を詳細に記述し明記すること (3).前年度に続き、学習者の科学との関係性の変容に寄与する学習指導上の手立ての要素の特定 (1)については、前年度の成果を踏まえ、発展的な学習活動として、科学的な追究と説明活動を加えた理科学習の実践を試みた結果、,学習者の科学観についてはその変化はわずかなものであったが、情意面に変化をもたらすことが明らかになったこと。特に、学習者の自己効力感や科学に対する親近感において有意な変化をもたらし、結果として学習者なりの科学との関係性を構築できたこと。 (2)については、中学校理科第1分野電気単元の授業を事例として、学習者の科学概念の構築、ならび科学観や科学に対する情意の変容過程を追跡的に記録する中で、ヴィゴツキーが提起した「文化的発達の4段階」の枠組みに即して、その実態を明示することができたこと。 (3)については、前年度に提起した「習得した知識を活用したり、事象を説明させる学習」の場を持つという教授方略が、特に情意面を中心に科学との関係性の構築とその変容に対して、一定の効果を与える可能性を見出すことができたこと。 本年度は、これまでの研究成果を2つの学術論文として学会誌に投稿し、公表することができた。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)