Project/Area Number |
21651012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental impact assessment/Environmental policy
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Research Institution | Research Institute for Humanity and Nature |
Principal Investigator |
中野 孝教 総合地球環境学研究所, 研究推進戦略センター, 教授 (20155782)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 安定同位体 / 水 / 農水産物 / 環境指標 / 実感指標 / 愛媛県西条市 / 山形県遊佐町 / 岩手県大槌町 / トレーサビリティー / 循環型社会 / 産地判別 / 西条市 / ストロンチウム同位体 |
Research Abstract |
本研究の目的は、水や農水産物に含まれている元素を、元素組成と安定同位体比を指標に用いて流域内と流域外に分類し、地域およびグローバル化を示す新たな環境指標を提案することにある。とくに湧水保全と農業が盛んな西条市を中心に、同様な環境にある遊佐町(山形県)、大槌町(岩手県)を対象にして首相の適用を行った。 その結果、西条市と遊佐町においては、水素と酸素の安定同位体を用いて地下水や湧水の発生源を明らかにできた。西条市では、流域に降った雨の蒸発再循環の評価も行うことが出来た。いっぽうストロンチウム、ネオジム、鉛の安定同位体の産地判別の有効性をショウガについて検討し、日本産と中国産を識別できた。この結果を基に、西条市では水のSr同位体マップを作製すると共に、イネのもみ殻のSr同位体分析を行った。その結果、水のSr同位体と対応した変化をえることができ、農産物のSr同位体比の地域の指紋としての有効性を明らかにできた。いっぽう、農産物の鉛同位体比は大気由来の可能性が高く、ネオジム同位体についても同様な結果を得た。すなわちSr同位体は地域の、鉛-ネオジム同位体比はグローバル化の指標として利用できる可能性が明らかとなりつつある。 このような結果を、地域の市民が広く実感し認識することを目的として、西条市においては8月は高校生を対象に勉強会を、9月に市民シンポジウムを、11月に高齢者を対象に勉強会を開催した。遊佐町においても、湧水保全に対する本手法の有効性を紹介した。本成果の一部は、書籍などとして発表した。いずれも参加者が多く盛況であった。例えば西条市では、高校生が湧水のモニタリングを、また西条市と連携して市内10地点で水質モニタリングを始めている。これらの活動により、地球化学的情報を市民が実感できる環境指標として表現する方法を開発でき、萌芽性に富む成果をあげることが出来たと考えている。
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