Project/Area Number |
21651081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Natural disaster science
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
上田 博 名古屋大学, 地球水循環研究センター, 教授 (80184935)
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Project Period (FY) |
2009 – 2011
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 自然災害 |
Research Abstract |
平成21年度に行った偏波レーダ観測データの解析を継続し,突風をもたらす可能性のある積乱雲内の降水粒子の判別法の改良を行ない,雷雲内の霰粒子の識別を可能にした.この降水粒子判別法を国土交通省のX-バンドマルチパラメータレーダネットワークデータや情報通信機構沖縄亜熱帯計測技術センターのマルチパラメータレーダの観測データに適用し,判別法のパフォーマンスを確かめた.また,地球水循環研究センターの偏波レーダを用いた雷雲観測に降水粒子判別法を適用し,雷の発生と大降水発生のタイミングを比較できるようにした.これらの成果を国際会議で公表した. 一方,名古屋大学地球水循環研究センターのX-バンド偏波レーダを用いた,パルス繰返し数を通常の10倍にしたドップラーレーダ速度の精細モード観測から,積乱雲の発生前の湿潤な晴天大気の風向・風速を測定できることを明らかにした.また,湿った南風の場合だけでなく,それほど湿っていない北西時でも乱流成分が大きい場合には晴天時の下層風の測定が可能であることを明らかにした.この結果はレーダから10km以内では積乱雲発生前の晴天気の風の測定が可能であることを示すものである.精細モード観測で得られたドップラー速度のスペクトルデータ解析から,乱流から得られる風の成分と地形エコー(グランドクラッター)を分離することが可能であることを明らかにした.これは本研究としては派生的な成果であるが,レーダ観測上は重要な知見である.これらの研究成果は平成23年度に行われる国際レーダ会議等で公示される
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)