Project/Area Number |
21651097
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Living organism molecular science
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
池田 篤志 奈良先端科学技術大学院大学, 物質創成科学研究科, 准教授 (90274505)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | フラーレン / リポソーム / 超音波 / がん細胞 / ラジオ波 / 温熱療法 / 癌細胞 |
Research Abstract |
我々が開発した交換反応法により高濃度でC_<60>を取り込んだC_<60>含有リポソームの作製に成功した。このC_<60>含有リポソームに可視光を照射することで、活性酸素を発生しがん細胞を死滅することが可能なことから光線力学治療法への応用が期待される。しかし、光線力学治療法では可視光を利用するため、表層がん治療には有効であるが、深部がんには働かない。そこで、本課題では、このC_<60>含有リポソームに、可視光に変え、より深部まで照射することが可能なラジオ波、超音波もしくは電磁波を照射することで、深部がんにも有効ながん治療法の開発を目指した。しかし、昨年度はラジオ波のパワーが小さく温度変化が確認できなかったことから、温熱療法(ハイパーサーミア)への応用が難しかった。 本年度は電磁波を照射することによる温度上昇の検討を行った。フラーレンを含むリポソーム水溶液と含まないリポソーム水溶液をそれぞれ準備し、電子レンジを用いて電磁波照射時間に依存した温度変化を測定した。その結果、フラーレンの有無により、温度変化に若干の差があるものの、大きな差がないことが確認された。従って、電子レンジとフラーレンを利用したハイパーサーミアへの利用は難しいことがわかった。今後は、電磁波の波長を変えられる電磁波の発生装置を用いて検討を行う。また、ラジオ波の利用に向け、病院などでハイパーサーミア治療において実際に用いられているようなさらに強いラジオ波を発生可能な装置を探し、共同研究として検討を行う必要がある。
|