Project/Area Number |
21652052
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Foreign language education
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
河合 剛 北海道大学, 大学院・メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (70312981)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 教育工学 / ユーザインタフェース / 英語 |
Research Abstract |
■研究課題--TPR(total physical response)を取り入れたゲームによる自律英会話学習が可能であることを証明する。■教育実践課題--すでに実践中の対面授業教材をCALL(computer-aided language leaming)化し、等身大ビデオ英会話シミュレータを作る。■2010年度成果(1)条件分岐型対話教材の制作と評価--2009年度成果を用いて条件分岐型会話教材を授業に用いた。学生は仮想友人との会話、ならびに仮想ツアーガイドの説明の両方をほぼ等しく好むことがわかった。■2010年度成果(2)語彙学習補助教材の開発--学生は会話する際に語彙不足をもどかしく感じるので、既習語彙(コーパスで高頻度の動詞)の低頻度の定義を学習させ、既習語彙を活用して幅広い意図を伝達できるための補助教材を開発した。■2010年度成果(3)韻律学習補助教材の開発--学生は声が小さくイントネーションにメリハリがないため何を言っているのか聞こえづらくポイントがつかみにくい。話す速さと声の高さは非母語でも調節が容易であろうから自律学習が可能と考え、学生の発音を録音し韻律曲線を図示する補助教材を開発した。■2010年度成果(4)TPRを取り入れたゲームによる自律英会話学習は可能か--学生122人、1人あたり45時間の学習を実施し、その学習成果を測定するともに全学生参加の匿名アンケート調査を実施した。授業の予習・復習に本方式を用いたところ、会話のセリフを暗記できたり、授業中のpair workが活性化したりするなど好結果を得た。反面、北海道大学の学部1年生の学習到達目標は「仕事や生活で使える・役立つ」といった絶対尺度ではなく、競争相手である他学生よりも優位に立ち「進学や就職に勝つ」といった相対的尺度に基づいて設定されることが改めて分かった(2009年度知見の再現)。この学習姿勢は教育の本道にもとる。TPRを取り入れた自律学習システムや対面学習(教師と学習者が一緒に活動する学習)は残念ながら一部の学生のみの学習姿勢を覚醒させるに至った。■2010年度成果(5)--本方式は(学習動機さえ確保できれば)自律学習に有効であるし、仮に学習動機が中程度であっても対面学習の授業時間効率を高める効果が明らかに大きいので、本研究プロジェクトに無関係な教員からの利用希望が多い。websiteやLETなどの場で展示するともに希望者に配布した。2011年にはCALICO,LET,JALTなどで学会発表や展示を実施する。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)