東アジアの「鎮守の杜」をめぐる「知」と「学」の編成
Project/Area Number |
21652073
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cultural anthropology/Folklore
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
李 春子 神戸女子大学, 文学部, 講師 (40535788)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
波照間 永吉 沖縄県立芸術大学, 付属研究所, 教授 (30189576)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 鎮守の杜 / 東アジア / 生態象徴 / 杜の信仰 / 持続保全 / 杜(モリ) / 自然環境 / 杜の文化誌 / 生態環境 / 知と学 / 図鑑 |
Research Abstract |
本企画は東アジアにおける鎮守の杜(モリ)を植物学や人文学の研究者が学際的共同調査を行い、「杜」文化を多角的な視野から模索し、杜(モリ)の文化研究分野の「知」と「学」の布石とするものである。東アジアの杜(モリ)を「図鑑」の形へとデータベース化して様々な研究の「知」として活かすものである。「学」の布石は、杜の生態象徴と空間変遷を持続の視点で、理論を構築、成果を刊行などの形式で、鎮守の杜の研究分野の「学」として確立する。即ち、共同調査の成果を『文化誌的図鑑』へと収斂させ、書籍の形だけではなく、CD-ROMをもちいたデータベース化の成果を今後予定される定点調査等、様々な研究の「知」へとむかわせる。これら基盤資料に基づき、生態象徴と持続保全の理論を構築して、「杜」の文化の再構築を狙い、「杜」の生態環境や「杜」をめぐる文化を「学」として構築する作業を進める。 これまでの実施状況は、2009年~2010度における調査約120カ所(台湾35カ所、韓国35カ所、日本50カ所)がすでに終わりその調査表の作成を行い「東アジアの鎮守の杜」のデータベース化が終わった。これらの研究成果を公開するため、CD-ROMだけではなく、2011年9月中、出版社を通して刊行する予定である。また、2011年6月11日下鴨神社で、日本、韓国、台湾の共同研究者たちが集い、国際シンポジウムを開催する予定である。未来へと託す資料であると同時に、近代化・都市化で薄れていく「杜」の文化を世界に発信して、杜の文化の「知」と「学」の基盤をつくりたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)