Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Research Abstract |
21年度に引き続き,ランダム系の光局在の計算を行うとともに,光局在を直接実験で観測することを試みた.また,21年度に確認されたランダムレーザーについて,本年度はより詳細な研究を行った. 1. ランダム配列による光の弱局在(計算) ランダム配列の光学特性の計算は2次元の時間領域差分法(FDTD法)を用いて,2次元での計算を行い,光局在の基本的な振る舞いを確実に理解することにつとめた.その結果,光局在の全体像を把握できる擬ギャップマップを作成に成功した.さらに,単一パラメータスケーリングの解析も行った.今後は,利得や吸収を取り入れた計算,および,3次元での計算に発展させていく予定である. 2. ランダムレーザー発振の詳細な研究 強く局在する条件の揃ったナノコラム集団を用いて,ランダムレーザー発振の確認を行った.既に,自己成長型のGaNナノコラムにおいてはランダムレーザー発振が確認されているが,本年度は,配列を制御した試料を用いて,系統的な測定を行った.すなわち,ナノコラムの充填率や試料のサイズなどを制御し,ランダムレーザー発振と,それらのパラメータとの相関を詳細に調べた.その結果,システムサイズが大きいほど,また,充填率が大きいほど,発振波長が低エネルギー側にシフトすることが確認できた.この理由については,現在も検討中であるが,ランダムレージングのメカニズムに密接に関係することなので,今後も研究を続けていく予定である.
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