ベトナム中部・山岳少数民族の伝統建築における建設モジュールシステム
Project/Area Number |
21656151
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural history/design
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小林 広英 Kyoto University, 地球環境学堂, 准教授 (70346097)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ベトナム中部 / 山岳少数民族 / 伝統的集会施設 / 建設技術 / 設計技術 |
Research Abstract |
本調査研究は、ベトナム中部山岳少数民族・カトゥ族の伝統的な高床式木造建築(グゥール建築)を事例として、建物規模・形態や、部材形状の寸法計画に用いられる身体尺(身体の各部位長を用いた非公定尺)の体系を整理し、建設過程でどのように適用され、地域固有の建築様式が具現化・構築されていくのかを明らかにしようとするものである。現在ベトナムでは、建築資材の供給源である森林環境の荒廃、政府による森林保護政策、戦後定住化政策による焼畑から水稲定着農業への転換・生活様式の変化などにより、山岳少数民族が自ら伝統木造建築を建設する機会が減少している。そのため国内多くの地域で、次世代への建築文化継承が難しい状況にある。このような背景から、研究代表者が共同して関わった国際支援事業で、住民自身によるグゥール建築再現を山岳部集落・ホンハ社(フエ省アルイ県)でおこない、建設記録と実測調査から伝統的な構法・材料による建設内容を整理した。また、建設進行中に身体尺を用いて建設されていることが分かり、建設に従事したカトゥ族長老衆へ身体尺の寸法体系、及び建物の寸法計画に関してヒアリング調査を実施した。多数の身体寸法表現がある中、建築物に関わる身体尺として18種類の単位寸法に分類できることがわかった。また、柱間寸法、床高・梁高寸法、軒出寸法、主柱の部材寸法などの計画'寸法と実測寸法とを比較分析しながら、建物各部位の身体尺適用の内容を確認した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)