レアメタル・レアアース選択回収バイオキャッチャーのデザインと創製
Project/Area Number |
21656216
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biofunction/Bioprocess
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
植田 充美 Kyoto University, 農学研究科, 教授 (90183201)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒田 浩一 京都大学, 農学研究科, 准教授 (30432339)
|
Project Period (FY) |
2009
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
|
Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
|
Keywords | レアメタル / レアアース / バイオキャッチャー / 細胞表層工学 / アーミング技術 / モリブデン / インジウム / 酵母 |
Research Abstract |
細胞表層工学によりレアメタル・レアアースの選択的吸着・回収が可能なバイオキャッチャーを創製するために、まずレアメタル吸着能をもつことが知られているタンパク質の細胞表層提示を行った。微量金属の中には、生体中で補因子として様々な酵素反応の進行に欠くことのできない必須微量金属が存在する。微量金属を含む金属タンパク質は金属を選択的に認識して取り込むことによって正常な機能を発揮している。そこで、このような金属タンパク質のもつ金属認識・結合能力をうまく利用するのである。31種のレアメタルの中から、ライフラインで不可欠なモリブデン、フラットパネルディスプレイの電極や半導体素子に使われるインジウム、電池材料に用いられているリチウムは、このまま使い続けると枯渇するという予測もあり、近年価格が高騰している。モリブデンはModEという転写因子、インジウムは、これを結合するトランスフェリンが知られている。トランスフェリンはもともと肝臓で産生されるタンバク質で、鉄の輸送に関与しており、1分子につき鉄イオン(Fe3+)が2原子結合することができる。加えてトランスフェリンはインジウムイオン(In3+)も結合することができ、pH変化による脱着が可能である。そこで、これらの選択的吸着タンパク質を細胞表層工学によって酵母の細胞表層に集積させ、細胞表層デザインを行った酵母細胞を用いて水圏中のモリブデンやインジウムイオン、さらに、リチウムにも展開して吸着・回収し、その機能評価を行った。モリブデンイオンについては、選択的吸着タンパク質の提示に成功した。また、インジウムについては、タンパク質の掲示に成功したので、その性能評価を行っている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)