Project/Area Number |
21657003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Genetics/Genome dynamics
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
石井 俊輔 The Institute of Physical and Chemical Research, 石井分子遺伝学研究室, 主任研究員 (00124785)
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Project Period (FY) |
2009
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2009)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
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Keywords | ATF-2 / ATF-7 / ストレス / エピジェネティクス / p38 / ヒストンメチル化酵素 / ヘテロクロマチン / 遺伝 |
Research Abstract |
転写因子ATF-2の酵母ホモログAtf1は、ヘテロクロマチン形成に関与することが知られている。しかし、高等動物におけるATF-2ファミリー転写因子のヘテロクロマチン形成における役割は不明である。我々はショウジョウバエATF-2(dATF-2)のヘテロクロマチン形成への寄与を解析した。dATF-2は、ヘテロクロマチン領域に直接結合し、ヘテロクロマチン形成に関与する事が示された。さらに熱ショックストレスや浸透圧ストレスに応答して、p38がdATF-2をリン酸化すると、dATF-2がヘテロクロマチン領域から遊離し、ヘテロクロマチンが壊れることが示された。さらにストレスによるこの影響は、次世代に遺伝することが示された。 また、動物細胞のATF-2ファミリーメンバーの1つであるATF-7がセロトニン受容体5b(Htr5b)遺伝子の転写をエピジェネティックに抑制することが示された。この抑制には、ATF-7とヒストンメチル化酵素ESET/SETDB1との結合が必須であることが分かった。興味深いことに、マウスに社会的分離ストレスを与えると、脳内背側縫線核のATF-7がリン酸化され、Htr5b遺伝子プロモーター領域から遊離し、転写が誘導されることが示された。以上の結果は、ATF-2ファミリー転写因子が、ヘテロクロマチン様構造の形成を介して、特異的遺伝子をエピジェネティックに抑制し、その抑制がある種のストレスによって解除されることを示唆している。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)