非相同末端結合能破壊株を用いた高効率な遺伝子組換え作物作製技術の新規基盤開発
Project/Area Number |
21658003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Breeding science
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
田中 秀逸 埼玉大学, 理工学研究科, 准教授 (90202431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 弘 埼玉大学, 名誉教授 (60114203)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 遺伝子ターゲッティング / DNA二本差切断修復 / 相同組換え / 非相同末端結合 / 育種 |
Research Abstract |
本研究は、当研究室においてアカパンカビで見いだした高効率の遺伝子ターゲッティング法の植物における有効性をモデル植物であるシロイヌナズナのカルス細胞で明らかにすることにあった。 昨年度、非相同末端結合に関わるAtLIG4遺伝子の破壊株において、標的遺伝子であるAG遺伝子にターゲットされたカルスが得られ、アカパンカビで見いだされた手法が植物にも有効であることが示唆され、それが論文に掲載された。 本年度は、宿主として、AtKU70およびAtKU80遺伝子の破壊株について実験を試みた。KU70遺伝子にT-DNAが導入された系統から得られた種子を藩種し破壊株を得ようとしたが、残念ながら破壊株は得られなかった。この系統を用いてAG遺伝子のターゲッティングを行ったところ、多数の選択遺伝子陽性カルスが得られたもののそれらの中にターゲットされたカルスは見つけられなかった。間接的ではあるが、AtLIG4破壊株での実験が正しいことが示唆されたと言える。KU80については破壊株が得られたので、同じ系統から得られた非破壊株および野生株を使い、AG遺伝子の破壊用コンストラクトの導入を行った。現在選択培地上での選択を継続している。今後、引き続き、他の遺伝子として準備したKU70遺伝子破壊実験、およびKU70遺伝子のRNAiを行った場合の効果について解析を進める。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)