Project/Area Number |
21658041
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied biochemistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
有賀 豊彦 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50096757)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関 泰一郎 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (20187834)
奥村 暢章 日本大学, 生物資源科学部, 研究員 (80465278)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2010: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | Fibrinolysis / Liver / TAFI / fibrinolysis / liver |
Research Abstract |
これまでの研究により肝再生初期段階においてpasminogen(Plg)がC末端リジン残基を介して細胞膜上に局在し、肝再生を促進することを見出した。しかし、肝細胞に存在するplasminogen receptor(Plg-R)の本体とその発現動態については不明である。本研究では、初代培養ラット肝細胞を用いてPlg-Rの探索と同定を試みた。Wistar系オスラットの肝臓からコラゲナーゼ灌流法により肝細胞を単離し、EGF存在・非存在下で24時間培養後、細胞を分画した。得られた画分についてHRP標識Plgを用いたligand blottingによりPlg-Rの探索を行った。さらにトラネキサム酸、また、血球系細胞のPlg-Rとして同定されているアネキシンA2やα-enolaseに対する抗体がPlgの結合に及ぼす影響についても検討した。初代培養肝細胞の細胞膜画分にEGFにより発現が増加するPlg結合タンパク質が複数確認された。一方、カルボキシペプチダーゼB処理によりリジン残基を除去した細胞膜画分ではこれらのバンドは消失した。トラネキサム酸はPlg-RとPlgの結合を阻害したが、A2及びα-enolaseに対する抗体はPlgの結合には影響を及ぼさなかった。初代培養ラット肝細胞をEGF存在下で24時間培養し、Cell surface protein isolation kitを用いて細胞表面タンパク質を精製した。これをHRP-Plgを用いたligand blottingに供し、約20,37kDaのバンドをLC-MS/MSで解析した。その結果、20kDaのタンパク質はrCG50690と同定された。このタンパク質は21.2kDa.185アミノ酸で構成され、C末端にリジン残基を持つが機能に関してはほとんど報告がない。一方37kDa付近のタンパク質はミトコンドリア由来の338アミノ酸残基から構成されるタンパク質で、C末端にリジンを持つ35.6kDaのタンパク質と同定された。
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