Project/Area Number |
21658051
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Food science
|
Research Institution | Aichi Gakuin University (2010) Nagoya University (2009) |
Principal Investigator |
大澤 俊彦 愛知学院大学, 心身科学部, 教授 (00115536)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 有紀 愛知学院大学, 心身科学部, 講師 (20388060)
|
Project Period (FY) |
2009 – 2010
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2009: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
|
Keywords | クルクミン / 脂肪細胞 / 代謝受容体 / テトラヒドロクルクミン / ターメリック / 代謝物受容体 |
Research Abstract |
クルクミンは香辛料ターメリックの主要な色素成分である。申請者らは、クルクミンの代謝産物の一つでありテトラヒドロクルクミン(THU1)は、クルクミンに比べて強い抗酸化性を有することを、試験管レベルだけでなく、動物個体レベルでも明らかにしてきた。本研究では、クルクミンの代謝物に対する受容体の探索を目的とした。 平成21年度には、THU1に対するポリクローナル抗体を作製し、THU1処理した脂肪細胞でのTHU1の局在を免疫細胞染色法により調べたところ、脂肪細胞の細胞膜上にTHU1の標的タンパク質が存在する可能性が示唆される結果が得られた。そこでTHU1処理した細胞での変化を検討することを目的として、DNAマイクロアレイ実験を行った。クルクミンは強い抗酸化作用および抗炎症作用を有する。そこで、LPS/TNF-α/IFN-γによりマウス由来脂肪細胞を投与すると、炎症に関連する多くの遺伝子発現誘導が確認された。この実験系にクルクミンあるいはTHU1を投与することにより、数種類の炎症刺激によって誘導された遺伝子発現が抑制された。THU1の細胞への投与により、セレンタンパク質Sep15の発現制御があることを見出した。Sep15は、小胞体ER内におけるタンパク質の品質管理に関わることが知られており、がん細胞ではアポトーシスに誘導する因子と成り得るとされている。しかしながら、炎症反応におけるSep15の役割についての報告は少なく、クルクミンおよびTHU1を始めとするクルクミンとその代謝受容体の種々の生理作用にどのように関与するのか、今後の研究の発展が期待される。
|
Report
(2 results)
Research Products
(13 results)