分化抑制解除による肥満細胞性白血病幹細胞の同定とその発生・維持機構の解明
Project/Area Number |
21658105
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Research Category |
Grant-in-Aid for Challenging Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Applied veterinary science
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
後飯塚 僚 東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (50301552)
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Project Period (FY) |
2009 – 2010
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2010)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2010: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2009: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 幹細胞 / 造血 / 肥満細胞 / 転写因子 / 発癌 |
Research Abstract |
Meis1欠損による造血幹細胞ならびに骨髄から誘導した肥満細胞の遺伝子発現の変化をマイクロアレイにより解析した。その結果、造血幹細胞の維持ならびに白血病の発症に関与することが既に報告されているMusashi2, HIF-1alpha, Flt3などの遺伝子、さらにMeis1と結合して機能するPbx1によって制御されていることが報告されている造血幹細胞に発現する幾つかの遺伝子(Hmga2など)がMeis1によって制御されていることが明らかになった。また、肥満細胞においては、Meis1欠損に伴い、Meisファミリーの類似した転写因子であるMeis2の発現上昇が認められ、それによって、Meis1欠損に影響が一部代替されている可能性が示唆された。したがって、肥満細胞の分化ならびに白血病化については、Meis1/Meis2の二重欠損マウスを用いて解析していく必要があると考えられた。成熟肥満細胞におけるMeis1の機能についてRosa2CreER-Meis1^<fl>マウス由来の骨髄由来肥満細胞を用いて誘導的にMeis1を欠失することにより解析を行ったが、成熟肥満細胞のIgE受容体を介した脱顆粒やサイトカイン産生はMeis1欠損により低下することから、Meis1はこれらのシグナル伝達に関わる過程を正に制御しているものと考えられた。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)